横比較無用ノ介 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
力による一方的な現状変更は許されない
黒猫シャオヘイ。単なる猫ではなく、猫の姿をした妖精。
環境破壊で住む森を追われ、人間社会に紛れ込む。
何故か人間に追いかけられたところを、妖精のフーシーに助けられる。
そして、シャオヘイがフーシーや仲間の妖精たちと一緒に暮らし始めた矢先...
フーシーはムゲンの襲撃を受ける。シャオヘイも加勢するが、逃げきれず取り残される。
その結果、ムゲンとシャオヘイの二人旅が始まる。
ムゲンは人間なのにやたらと強く、無表情で無口。だがシャオヘイに無用な危害は加えない。
シャオヘイは何度も逃亡しようとするが、簡単に捕まってしまう。
フーシーと同様に、ムゲンにも妖精の仲間がいて、その数はフーシーより圧倒的に多い。
なぜ、ムゲンたちとフーシーたちは敵対するのか。
そしてシャオヘイはどちらに味方するのか。「ぼくが選ぶ未来」とは?
バトルシーンは日本のテレビアニメを見ているよう。
キャラクターもしっかり設定されている。
だが重めのテーマと、シャオヘイの可愛らしさが若干の違和感を生んでいるような気がする。
漫然と膠着化した現状を、変革したいと思うことはあるだろう。
過去の状態に戻したいと思うのも、自然な考え方。
だが全ての人が、同じ過去を重要視しているわけではない。
自らの主張のみを正当だと訴え、力による現状変更を行えば、大きな混乱が発生する。
主張の正当性は問題ではない。多くの人を危険に曝すこと、その行為が非難されるのだ。
だが、理解できない人がいるのも、歴史が証明しているな。