神谷 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
感想
コードギアス
感想!
感想!
この作品の面白いところはテーマは現代的にしてるんですけどサクセスストーリーで次々な成功が起こっていく点。
ルルーシュの能力の力が魅力的なんです。
ルルーシュはピカレスク小説って言って悪漢主人公なんですけど基本的には悪に見えるようなことを平然としてやる。
そういう悪を成して世の中を変えていくところがなんとも絶妙。
このアニメは評価が難しいけど、日本がアメリカに占領された事についてエンタメを通して、テーマを内包しています。
良い意味で言えばデスノートに似てますが、知名度は向こうのほうが上ですね。こういった悪役を主人公に描く手法は中国やロシアでは規制されているんですけど結構人気のある作品です。
ルルーシュを革新的な政治家として描き、テロ組織を結成してやがて独立すると内容で、結構描きたいことを食い込んでいると思います
一方ライバルのスザクは保守的な政治家として描き、アメリカによる日本支配の正当性を説いているということですね
政治思想が入ってくるのでここでは具体的なことは書かないし詳しくないので書きませんが......。
おそらくとしてこういう話は政治思想と深く絡んでくるので例えていてもある程度見方が偏ってしまうのだと思います。なので高校生くらいのターゲット年代におすすめの作品ですかね。
テーマ 改革する者は壊す覚悟のある者しか改革を成し遂げることはできない
ルルーシュの心情はこれです。ルルーシュは躊躇なく、既存の権益や利権をことごとくまでぶっ壊していく。それが面白いんです
撃っていいのは撃たれていいやつだけだというセリフにもあるように。
覚悟がない奴には何もできないということも書いてます。
あとみんな好きだろ民主主義は、とか、ちゃっかり他の国の軍隊をテロ団体で壊滅したりしてるところもかっこいい。
基本的にテロ団体を描いているので、危険思想と言われかねないかもしれませんがあくまでフィクション上のことなので、そこは割愛します
さてここからは感想です。いつものように、感想として聞いてください。
枢木スザクのやり方、保守的な誰かに従って役職をもらって自分がトップになるやり方。この辺は主観になりますが、このやり方ではうまくいきません。
保守的な思想を維持するにあたって内部に入ったとしても、ここで故事を出しますが徳川家康は豊臣秀吉に一戦交えて戦ったからあそこまで地位を与えられたということがあります。力を示したから受け入れてもらえたという点があります。
個人的にはスザク的なやり方はあまり好きになりませんでした。
一方的に好感を持ったのはルルーシュです。ルルーシュはルルーシュは革新的なやり方で、団体を大きくして最終的に団体が評価されるようなやり方で上り詰めます。
スザクのドラマでどうしても個人的に心に響いたのはどういうところか説明したことであります。
それはスザクが日本人なのに、ずっとブリタニアブリタニアと言ってるところ。これはかなり心に響きました。あなたはアメリカ人ですか?となったのですが、私もこの気持ちはわかります。
アメリカではなくブリタニア人なのですが、なんていうか自国民ではないのに他国に頼ってもらうところ。これって難しいですが、自立できない子供が言ってることと同じような気がします。
しかし逆にルルーシュ側に自由があると言われると鳥籠の中に縛られた鳥のようでなかなかシビアな政治をしそうですねえ。ルルーシュのやり方だと、国を維持する為に大量の兵隊が必要になりますよ?
ということに疑問を抱いたかなあというのが僕の感想です。
スザクは肌の色が黄色ので基本的にブリタニア人になりません。ユーフィと言える恋人を持ちますが上手くいきません。
そしてルルーシュはアメリカ人なのになぜか日本を独立したがってるんですよねえ。そこが面白かったです。
独裁者は子供っぽく見えますが、ルルーシュもかなり子供っぽく見えました。なんていうかそこが面白い(本当に子供っぽいのはともかくとしてね)
その子供っぽさが無鉄砲さを生んで支持されてるんでしょう。基本的に王になれないルルーシュは王になる為に日本を独立させようとします。
ルルーシュは最後まで指導者になるところがまた面白い。
この入れがわり現象っていうのが面白いのでしょうね。
二人の面白かったドラマはこの辺りです。
最後は自分でブリタニア王国をぶっ壊して世界統一しちゃいます。
最後は自分の身内まで犠牲にして、志を成し遂げるルルーシュ。感動しました。