pister さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
今見てる
9話までの感想{netabare}
原作未読、全く期待することなくアニメを視聴。
で、見てみると…主人公はやり込んでたゲーム世界に転生して、かつてプレーヤーだった知識を利用してその世界を引っ掻き回す──ではなく、大人しく暮らそうとしたんだけど、自分以外に世界を引っ掻き回すヤツが現れたので、むしろ世界の調整役に回る…という展開。
因みにリオン以上の引っ掻き回しキャラは、いわゆるサークルクラッシャー。
そもそもリオン自身この世界は好きではなく、あくまで荒らすヤツが居るから宥める側になってるだけで、場合によってはいつでも引っ掻き回す側になっても構わないというポジション。
あれ?意外に面白いんだけど?
ゲーム転生系で主役が世界を引っ掻き回す側になる作品(この場合、世界の危機を救うのも「引っ掻き回す」に含む。大きく干渉してありのままから逸脱させるって意味)は枚挙に暇が無く、逆に調整側をやるのは…一応“二回攻撃母~”がそれに当たるのかな?
で、この作品は中途半端ってことではなく、両者のどっち側に傾いてもおかしくない・この先どうなっちゃうんだ?という次回以降への引きが強い。
但し、1話を乗り越えたら。
「この世界の説明と、主人公が大人しく暮らせる下地作り」を見せる回なのは分かるけど、作画も含め内容がかなり雑で、これを乗り越えて2話を見ようとするのは…結構ハードル高くね?
逆に1話を乗り越えられる人は作画がアレなのは気にしないタイプだろうし、普通に楽しんで見れると思う。
個人的なお勧めポイント…というか他作品ならイラっとしそうな部分を、そうならない様に処理してて「上手いなー」と感じたポイント──
気に入らないヤツをぎゃふんと言わせて「ザマァ」なだけならはいそうですかってだけだけど、その後しっかり周囲から嫌われるという代償を払ってるのは好印象。
学園祭にお忍びで訪れた王妃が所謂「あらあらうふふ系」で感情が一種類だけ→実質感情の無いキャラだと思ったら、リオンに口説かれれたら取り乱して、あっ普通に感情あるんだ。
元はゲーム世界であっても今は生きた人間としてモブに至るまでしっかり感情があるんだ、がこの作品のテーマだろうし、よく気が配られてると思う。
そして話はゲームとしての主役オリヴィアに接近しすぎてしまい、モブに徹して距離を置くべきかどうか…という方向に。
うん、面白いぞこれ。
果たしてアニメ範囲内でマリエとの決着が着くのかどうか気になるけど、この調子なら「そりゃないよ」ってことにはならないだろう…だったらいいなぁ。
ところで、ゲーム世界へ転生モノの作品って前々から正体の掴めない違和感を覚えてて、それが何なのか分かったらいいなぁと狙ってるのだけど、どうやらこっちではそれは難しいみたい。
違和感に感じる部分を上手く回避してる…ということだろう。
一方で同期放送の“骸骨騎士様、只今異世界へ~”で「これか?」と思えるヒントを得て…って、はて、その件はどっちのレビューに書いたらいいものやら。{/netabare}