Acacia さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
「良くも悪くもない」が低評価になるブランド、攻殻機動隊。
1stシーズンは新たな時代の渦中で躍動する9課のメンバーに
2ndシーズンで一気に精緻な物語が展開されるのではないか?
と、神山監督が指揮を執られている事も含めて
期待を持てて視聴できましたが、
最終回まで観た感想は、「普通」「良くも悪くもない」
でした。
攻殻機動隊って、押井監督と神山監督が
緻密で且つ迫力があり、美しくも哀愁がある。
そんな、娯楽の完成形を既に創っている気がするのです。
そんなシリーズの新作。当然ハードルは上がり、
タイトルの通り「良くも悪くも…」が
低評価に感じ、視聴者は満足感を得られない、
贅沢なブランドに昇華してしまっていると思います。
過去作の功罪は大きい気がします…。
今回自分が微妙と感じた最大の原因は脚本です。
正直昨今の進化するアニメーターの表現技法、演出、原画枚数を何枚割いても
映像で自分が感動することは難しくなってしまいました。
ここ10年で自分の感性が明らかに劣化しているのもあるのですが、
「この映像表現凄い」より「この物語、演出凄い」しか
感動できなくなってしまっているのです。
なので、今シーズンの何がしたいのか解らない。
物語が腹の底まで響く重低音だろうが、耳を突き抜ける高音だろうが、
印象に残る音を奏でていない。脚本が響いてこない時点で、
「普通」となってしまうのです。理由は以下参照。
以下、良かった点。
{netabare}9課全員がまともに台詞あった!
背景美術はCG最大の恩恵!
タチコマが可愛い!
{/netabare}
以下、ちょっと微妙に感じた点。
{netabare}少佐が主人公…?だよね?ほとんど意見を募るか、指示出すか、歯噛みするか、銃撃つしか
してない気がするけど気のせいだよね?現代社会のリーダー像を再現したかった?
他の皆もスペシャリスト…だよね?プリンばかり見せ場あるけど、気のせいだよね?{/netabare}