出オチ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
余計なお世話はヒーローの本質だからね、仕方ないね
<<良かった点>>
●クラナドの中でも記号的なキャラクターを1期で掘り下げている。クラナドを語る上で最優先事項となる渚、次点のことみ、アフターストーリーで重役を担う風子と単体の掘り下げであれば群を抜いてすばらしい。一応、それ以外の二人も掘り下げの描写が存在するが、後述。
●とにかく作画、音楽、演技ともにハイレベルを維持している。特に泣けるシーン、しみじみとさせるシーンのBGMの切り替えは視聴者に暖かい心持ちを与えてくれる。
●とにかく無駄が存在しない。何から何までアフターストーリーへの伏線であり、人脈形成であり、2期のスタートダッシュにあたって必要となる起爆剤でもある。1話の冒頭の独白は覚えておくべき。
<<悪かった点>>
●とにかくキャラクターのほとんどがお節介を超えて人助けしたがる。困った事があればヒトデの彫刻を配るわ、徹夜して草むしりするわ、演劇部はやらないけど最善を尽くすわで友達以上恋人未満の活動幅。そこに違和感を感じる人間もいるかもしれないが、風子の話は「なんだこいつ頭おかしいんじゃねぇのか」と思われても仕方ないと思う。
●杏と智代がとにかく雑。雑な理由は別出しの話が存在するからだが、智代の場合、元ヤンキーの印象を払拭させるための手段が強引だったり、他校の輩が突貫してきたのに教師陣を呼ばなかったり想定している物語への辻褄合わせに必死な感触が否めない。
総評
アフターストーリーへのアクセント付けに必要となる作品。ちなみにアフターストーリーの個人ストーリーは視聴の必然性はないです。