かんぱり さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
濃いキャラたちとアシリパにヒンナヒンナ♪
舞台は明治38年(1905年)の北海道。
日露戦争が終わってまもなく。元軍人の杉本とアイヌの少女アシリパがアイヌの金塊を追って旅をする物語です。原作未読。
皆さんの評価も高いし今秋に4期があるということで、1期から見てみることにしました。
まず、時代設定が良いです!
日本が西洋に追いつけとどんどん近代化を進めていて、江戸時代などの古い名残りが消えつつあった時代。
このゴールデンカムイにも、新撰組の生き残りや、伝説のマタギなどが登場したり。
日本で最後のオオカミが目撃されたのも明治38年みたいだし、北海道のニシン漁が凄かったのもこの頃みたいでその後だんだんと獲れなくなっていったようです。
そんな変わりつつある時代の空気感みたいなものも感じられたところも好きでした。
アイヌの金塊をめぐって様々な人たちが争奪戦を繰り広げますが、登場するキャラたちがみんな濃すぎですw
濃いを通り越して変態っぽい人もいたりして圧倒され気味な私。。
そんな濃いキャラたちですが、それぞれが矜持というかポリシーみたいなものを持っていて行動しているところも良かったです。
追っているグループも複数あって、それぞれの思惑が絡み合っているところも物語に深みがでてたと思います。
あと何といってもアシリパ良いですね!
濃いキャラたちの中で、彼女の存在はとても良いアクセントになってました。
たまに見せるアシリパの気持ちが出てる変顔がおかしくて、毎回笑わせてもらったり♪
基本シリアスなお話なんですけど、時折ギャグが挟まれるところも重くならずに見れていいですね。
それからアシリパと杉本のやりとりを通してアイヌの文化や考え方などが語られたりと、異文化交流的なところも面白いところでした。
自然に対する考え方など、共感できるところもあったり。
ヒンナヒンナとか普段何気に使っちゃいそうw
面白くて1期12話をあっという間に見終えてしまいました。
まだまだ続く、杉本やアシリパの旅。
これからの展開に期待しながら、2期、3期も見たいと思います♪
余談です。
私の出身の東北でも、アイヌ語が地名になっていたり、物や植物などの呼び方に名残りがあったりしてることがあって、例えばフキノトウを東北では「ばっけ」と呼ぶところが多いんですが、これもアイヌ語らしいです。
あとこれは調べて分かったんですが、「マタギ」という言葉も元々アイヌ語だったみたいでちょっとびっくりです。