福松 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
またもやアニメの感想ではありません(あにこれ失格)
まずは次のリンクを見て頂きたいと思います。神戸新聞です。
https://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/202205/0015340754.shtml
要するに、これに参加してきました。カリ城の感想はおこがましくて、とてもじゃないですが書けません。ぱーぺきです。ただ一言、映画館で観るのはやっぱりいいな、と思いました。写真も鬼のように撮りまくったのですが、ここに載せられず残念です。
上記リンクの記事中にもありますが、もう少し詳しく書いておこうと思います。
まず、定員50人で満員(というか、臨時の補助椅子まで出てきました)のため空調を全開にしたので、音響をベストの状態に持っていけない事をご了承願います、と支配人さんから上映前のご挨拶がありました。それでもやっぱり音響はすごかったです。非常に高価な機材を揃えています。笑ったのは、上映を開始した時、音を出し忘れていて、やり直しをした、という珍しい体験もできました。おかげで最初の「びよーん」って走るシーンを2回観れました。
上映中はとりあえずクラッカーが鳴りまくっていました。暗くてはっきりと分からなかったのですが、誰かが物凄くクラッカーを鳴らすタイミングが良くて、ドンピシャでした。声出しは禁止だったのですが、一部、どうしても声が出ちゃうものです。盛り上がっていましたよ。みんな温かかったです。300円の応援セットの中にも紙吹雪とクラッカーと曲げたら光が出る棒とかが入っていて、たくさんの人が購入していました。会計は事後に自己申告でした。あと、本物の一万円札より小ぶりの、昔で言う子供銀行の一万円札が、とあるタイミングで大量に劇場内にばら撒かれました。その札を発射するマシンガンみたいなのがたくさん突然出て来て、関係者が一斉に一万円札を撃ちまくるものだからスクリーンが見えなくなるくらい大量のゴート札が飛び交いました。極めつけはラストの風船です。たぶん100個以上の風船がばら撒かれました。風船のなかにはキラキラの小さな光を反射する紙が仕込まれた上、LEDライトの小さいものが入ってて、それはもう物凄い光景でした。これが応援上映というものなのか、と初体験の私は驚きました。そして感動しました。
書く順番を間違えました。コスプレのみなさんの紹介をしていませんでいた。正確な数ではないのですが、私が確認できたものを列挙していきます。まずルパンは二人です。共に男性でした。クラリスは三人いました。一人はラジオのレギュラーの女性、一人は大人の女性、一人は4歳くらいの女の子でした。次元は一人かな。小六の男の子でした。大人の男性も居たような気もします。五右衛門は多かったです。女性も居ました。模造刀までぶら下げていました。私も刀を持っていったら良かったです。銭形警部は一人かな。ラジオのレギュラーの女性です。峰不二子もラジオのレギュラーの女性で、後の方に出てくる迷彩服でした。ちゃんとマシンガンと手りゅう弾も持っていました。支配人さんは伯爵がオートジャイロに乗っていた時の衣装でした。島本須美さんはコスプレではなかったのですが、新横浜で一時間半、新幹線が豪雨のため止まっていたそうです。姫路あたりで降りて乗り換えしたのでしょうか。変わり種としては機動隊の人が一人居ました。盾とかも非常に精巧に作られていました。サイズが本物より一回り小さかったのですが、それでも大きくて上映中は邪魔だなあって仰っていました。
ラジオ収録は二週分おこなったのですが、こうやってラジオって収録するんだって判って非常に新鮮でした。NGシーンもあって面白かったです。もちろん島本須美さんは超美声でした。これは言うまでもない事でしたね。質問を一人だけ出来たのですが、質問者はなんと「きょうこ」さんとお名乗りでした。ひっくり返りましたよ。みなさんご存じだろうけど、念のために書いておきますが、めぞん一刻の音無響子も島本須美さんだったのです。「管理人さん!」って叫んでいてみんなに大受けでした。特筆すべき瞬間がありました。島本須美さんがマスクと戦争に言及した後に「巨神兵は出てこないで欲しい」と発言された瞬間、劇場内が凍り付きました。当たり前ですが、みんなは巨神兵が核兵器の比喩だという事を知っています。もう瞬時に空気が固まりました。私も一瞬、言いようのない恐怖に襲われました。プレゼントコーナーも収録されたのですが、島本須美さんの指紋の付いた家電で、これは凄いプレミアものだと思います。扇風機と庭用ライトでした。じゃんけん大会もありました。私は瞬殺されました(笑)。あと、神戸新聞だけのスクープ(?)なんですが、支配人さんが監督をされている次の映画のナレーションを島本須美さんがするという発表がこの場で行われました。リンク記事にある通りです。
まったくもってあにこれに投稿するべき内容ではないような気もするのですが、同志がたくさん田舎町に集まって同じ時間を過ごせたという体験は貴重なものだと感じました。配信などでアニメを我々が観る時は、たいてい一人で観ます。大勢で観る、しかも応援上映で観るという事がこんなに素晴らしいものだとは思いませんでした。所帯じみたことを書きますと、今回の劇場側がやってくれたたくさんの演出は大変な費用がかかっています。映画撮影用の一億円の札束も展示されていました。風船にかなりの金額が掛っているはずです。人手も相当に必要だったでしょう。スタッフに聞くと、この日はバイトも含めてほぼ全員出勤だったそうです。準備も大変だっただろうなぁ。あ、また書き忘れです。ウェイトレスのコスプレが二人、劇場のスタッフさんがしていて、「あのパスタ」を作ってくれていました。ほぼ完璧なコスプレでした。「あのパスタ」にはミートボール入れすぎでしょ、という感じで、一皿に七個入っていました。美味しかったです。これの会計も事後の自己申告でした。誤魔化すファンは居ないと思います。
そうそう、準備と言えば片付けもあります。上映とラジオ収録が終わった後の劇場内は物凄い散らかり具合で、とてもスタッフだけで掃除なんてできません。支配人さんからのお願いで、時間のある方は掃除を手伝ってください、とアナウンスがあり、私もせっせとゴート札をたくさん拾いました。風船ももらいました。
脱線ついでに最後の脱線を書いておきます。この映画館は暴力団事務所を追い出した後、その建物に作られました。支配人さんは漢です。大変な役割を買って出た、という形です。凄いです。過去の上映ラインナップによるとアニメを結構上映していて、ここは通わないといけないかもしれません。ちょっと遠いのですが、その価値はあると思います。
上映と収録でかなりの長時間だったはずなのですが、まさに時の経つのを忘れる、という非常に幸せな体験をすることができました。