STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
ギャグ系異世界転移ファンタジーだが、大きな特徴は転移した二人の
男性(橘 日向、神宮寺 司)の内、橘が美少女化したこと。
この橘と神宮寺の間に恋愛感情のようなものが生じるが、異世界での性別からすると男女間の
恋愛のようであり、元の性別を考えるとBL的でもありと、どっちつかずなところが面白い。
結局、転移前から二人は互いに惹かれていたようだったみたいだが、これが恋愛感情が伴う
ものだったのか、純粋な友情だったのか、なんとも言えない感じ。
ストーリー的には魔王退治という王道ファンタジー的プロットがあるが、橘と神宮寺の
キャラクタードラマの方に重きを置いているよう。
橘役のM・A・O氏と、神宮寺役の日野 聡氏の演技がキャラの魅力作りに大きく
寄与している感が強く、単体は勿論二人の掛け合いがとにかく良い。
終盤で神宮寺が橘の良いところを長々を喋るシーンがあったが、この辺は同じ日野 聡氏が
演じた「オーバーロード」のアインズ・ウール・ゴウンのシャルティア・ブラッドフォールン戦に
おける魔法詠唱の長芝居を思い出した。
メインの二人だけでなく、他にも味わいのあるキャラが多く、いじられ役としての魅力を
発揮したエルフ族の頭目のティロリロ・リリリ・ルーや、その威厳に満ちた風貌とは裏腹に娘に
甘々な王様、ポンコツながら可愛げのあるムリアなどが個人的に好きでした。
中でもシュバルツ・フォン・リヒテンシュタイン・ローエングラムは、その名前と言い、
「ソードアート・オンライン」のキリトを思わせるような風貌と言い、中二病の痛い子と
いった感じで、典型的なギャグキャラかと思いきや、根は素直な良い子で、終盤では決裂した
橘と神宮寺を和解に導くキーパーソンにも。
そんなシュバくんの本質を見出していたのか、師匠的立ち位置のルシウスもこれまたいい
キャラ。
この二人は師弟関係なのだが、見た感じは姉弟のようで、橘と神宮寺コンビと共にいい
コンビといった感じ。
2022/05/29