「ルパン三世 PART6(TVアニメ動画)」

総合得点
67.1
感想・評価
91
棚に入れた
331
ランキング
2616
★★★★☆ 3.5 (91)
物語
3.2
作画
3.5
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.5

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は少しだけ既読。
 PART4がイタリア、PART5がフランスと特定の国を主舞台にしたものが続いているが、
PART6の本作の前半はイギリス、それもロンドンを中心としたもの。

 ここではあのシャーロック・ホームズが登場。
 ホームズというと、「初代アルセーヌ・ルパンの時代の人じゃないの?」と思ったりして、
ホームズを登場させたくて時代設定は無視したか、あるいはルパン三世と同じく、
「初代ホームズの子孫なのか?」と思ったりもしたが、どうやら襲名制みたいで、本作における
ホームズというのは歌舞伎役者や落語家みたいものらしい。
 とは言えジョン・H・ワトソンを始めとする「シャーロック・ホームズ」シリーズの
レギュラーキャラも多く登場しており、彼らが皆襲名しているのは、さすがに無理がありそう。
この辺はあまり深く考えることではなさそう。
 時代設定に関して、これを書いていて気付いたが、敢えて野暮なことを言うと
「ルパン三世」の原作が60年代末、アニメの第1期が70年代前半開始ということを考えると、
今の時代だと三世はもうお爺さんで、ルパンはもう四世、あるいは五世でもおかしくないかも。
 このホームズストーリーはワトソンの10年前の死を巡るミステリー仕立てのもので、
それなりに面白みはあったが、いかんせんホームズの物語といった内容で、
ルパン・ファミリーの影は薄かったように思える。

 本作の大きな特徴の一つは多くの著名な脚本家が多数参加して、彼らの手によるオムニバス
ストーリーが随所に差し込まれていること。
 このオムニバスストーリー自体は面白いものもあったが、「ルパン三世」でなくても
成立してしまう話も多く、更にこの幕間回とも言える話がホームズストーリーの間に何度も
差し込まれているため、主筋であるホームズストーリーの話の腰が折られる感が。

 後半はルパン三世が母と称する「トモエ」という女性の謎を主軸としたストーリー。
 こちらもオムニバスストーリーが挟み込まれているのは前半と同じだが、幕間回と思われた
これらが実はある要素で繋がりがあることが、終盤に明らかになるというなかなか上手い構成。
 ただ構成は面白みがあっても、和装の謎めいた「トモエ」が終盤に登場するに及んで、割と
小物っぽいおばさんだったので、いささか興醒め感はあった。
 こちらも前半ほどではないが、やはりルパンファミリーの魅力が出ていたとは言い難い内容。

 第一期から次元 大介役を務めた小林 清志氏が本作の0話を最後に勇退。
 0話という別枠?を取り、内容も次元をピックアップしつつ、作品内で描かれる次元の
生き方が小林 清志氏をだぶらせるようなものでなかなか粋な計らい。
 後任の大塚 明夫氏だが、小林 清志氏と並べてみるとあまり似ていないのに、それでいて
全然違和感を感じないのはさすがといったところ。

2022/05/29

投稿 : 2022/05/29
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サンキュー:

4

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