まにわに さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
引きと寄りと解像度
2話まで:{netabare}1話、設定にリアリティがない。
途中変身シーンがある、ほぼプリキュア。
とくに初見では、挟まれる仕草・シーン・場面が心理描写に見えない。見たまんま、あるいはファンタジー導入の誤魔化し(ここで誤魔化しておけば後がやりやすくなる)に見える。
一転して2話、タイトル回収のよくできた話。
「また明日」と言わせるためのバランス。
これが例えば、誰かと意気投合してしまうと、帰り道の時候のような心理描写がぼんやりするだけになる。
さらに、この心理に実感を伴わせるため、父親を使って気持ちを顕にさせている。{/netabare}
見終わって:{netabare}好みは5話、虫目線を持ち出すSFな作り。オチはたぶん、いくつものバタフライ・エフェクトが重なって、だと思うが、日常系と言われるように、そこまで厳密な解釈はできない。この絵でこの構成のSFが見たかった。
気になったのが9話、セーラー服を着ない異世界の、風船に括られた栞がとてもファンタジーで、メタを匂わせつつ、前髪を切ったと言うようなファンタジーは、本来のファンタジーでこそ見たかった。
というようなことがありつつ11話、
6年間1人、想像できなくはないが、やはり計り知れない。
今の小路からすると前向きに寄るが、それだけではなく、いずれか、いずれでもないか、想像に任せているのか。
実は私は日常系が苦手で、どこかで意味をつかみ損ねると理解がおぼつかなくなるからで。日常系は理解しなくていいと言われたりもするが。
この場合、捉えどころがないのは、ひとりじゃないのが当たり前になったから、とか思った最終話。{/netabare}