セシウス さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
スリリングで理解が難しいバトルアニメ
原作マンガは遠い昔連載時に読みました。マフィアに所属した主人公がイタリア国内を戦いながら旅をする、第三部と同じようなロードムービー的作品ですが原作者のイタリア好きが反映されていて一層ディープな雰囲気になっています。最も雰囲気がジョジョらしいパートといえるかもしれませんね。
そのアニメ化ということで相変わらず原作愛がすごいメンバーで、ジョジョの世界を原作に忠実に作り上げています。この第五部は超能力が既に存在するものとして定義されている世界なので、ラスボスがいかに凄いか、部下たちがいかに強敵であるかだけが示されていてストーリーはとてもシンプルです。焦点がひたすらスタンドバトルにだけ当てられていてキャラクターの成長とか主人公自身の背景などは描かれません。
その代わり、キャラクターとそのスタンドの魅力はたっぷりで、仲間も敵も深く掘り下げられていて素晴らしいです。しかしスタンド能力はだんだん複雑化しており、バトルの展開の理解が難しくなってきています。
声優さんたちは主人公をはじめ皆良かったです。亀の声がちょっとなじみ過ぎでは?と思いましたが表現難しいですよね。
作画は第四部と同じく背景がイラスト調で、好みが分かれると思います。キャラクターやバトルシーンの作画はとても良かったと思います。音楽はこれまでと同じで作品テーマにあわせたOP、洋楽の名曲を使ったED、投稿動画ネタでよく使われる戦闘BGMと粒が揃っています。
ファンとしては喜ばしい作りとなっている作品ですが、バトルの比重がとても高くなっていて、作中時間も短い上に色々な出来事が起こるので少し疲労を感じました。この作品からジョジョに入った人はシリーズ他作品は「冗長」と感じてしまうかもしれませんね。