てとてと さんの感想・評価

3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

絶望先生の前身？な久米田先生のブラックコメディー。粗削りでシモネタや狂気度は絶望先生より濃い

OVA全6話。

【良い点】
アニメ化したこと自体に価値がある。
原作の再現度が高い、良くも悪くも。原作リスペクトしている良きアニメ化。
原作は連載時期によりキャラデザや作風が変遷、アニメ上中下巻2話ずつで絵柄の変遷や初期中期後期の代表的エピソードを揃えていて、半クールの尺で原作がどんな感じが分かる構成。
また原作の最終話まで描かないのもむしろ良い。
原作最終話のオチは未だに受け入れられないので…

シャフト・久米田作品のコラボ、絶望先生同様の持ち味あり。

OVAなのでシモネタに一切の自重が無い。
1話と2話が特に酷く(褒)、超くだらないけれど、ここまでやられたら何も言えません。
そうはならんやろ…なお下劣展開で爆笑。
学校の海パンが一番笑えた。

前半の天才塾関連の奇人変人ネタの方が面白かった。
主要キャラは前半の羽美ちゃんは普通に可愛かったし、地丹は強烈な存在感と不遇さで笑えた。
山田さんも前半はかなり可愛い。

楽曲もかなり豪勢。

【悪い点】
原作の再現度が高い、良くも悪くも。
前期から見ると後期はキャラが崩壊するので、一貫したキャラ萌えがしづらい。
キャラは強烈な個性があるようでいて薄い。

中盤までは良いが、5話6話は自分の好みから外れていく。
絵柄も初期の方が可愛い、回が進むと洗練はされるが味気なくなっていく。(作画0.5減)

【総合評価】6点
鬼才・久米田康治先生の過渡期の名作？迷作？
面白いんだけど、6話くらいで丁度よかったかも。
評価はとてもは付けづらい「良い」