横比較無用ノ介 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
小説の方がいいかも
原作は西尾維新の小説。
十二支の戦士たちの、理不尽なデスゲーム。
それぞれの特性を生かし、生き残りを目指す。
お得意の言葉遊びが、あちこちに散りばめられている。
また、出し抜いたり、騙し合いが繰り広げられ、そこそこ面白い。
だが徐々に、西尾維新の最も嫌いな部分が強調されていく感じがする。
その部分とは、人の死をあまりにもあっさりと描くことである。
手を下す側に、躊躇はまったくない。
また、嘆き悲しむ者もいない。(化物語の暦くんは例外だが)
文章ならば気にならないかも知れないが、映像化されると無慈悲さが強調されるようだ。
「どうしても叶えたいたったひとつの願い」なんて、おまけのように感じる。
最後のエピソードで、全体の理不尽さも消える、なんてことはない。
満足感より虚脱感が残る作品である。