螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ハイレベルなアニメだった
バレエを主題に据えたスポーツアニメ。
なんと言っても作画が素晴らしく、ダンスシーンはCGではない滑らかなアニメーションで動かしています。安定のMAPPAクオリティですね。
キャラクターは序盤から癖が強いですが、ストーリーが進んでいくうちにそれぞれの成長や葛藤が浮き彫りになり、メインとなるバレエダンスにもそうしたものが反映されていきます。5話の潤平と流鶯のアドリブシーン、7話の決闘シーンにはそうしたものが色濃く表れていたと思います。
良い点
圧倒的な作画がなんと言っても素晴らしいです。最新話である7話までハイクオリティを維持しています。
登場人物の心情が台詞で語らずとも間やダンスから伝わってくる。アニメとして理想の形だと思いますね。
5話と7話の対比的な描写が最高。5話だとアドリブに傾倒していた潤平が7話だと傲慢さを封じ込め、基礎に忠実に踊っていた。対照的に対戦相手はかつての潤平を思わせるような見映えに特化した踊り方だった。
悪い点
キャラデザの癖が強い。
3話のいじめ描写が胸糞悪い。
序盤からキャラクターの性格が尖っているので、3話の件も含めてある程度慣れは要ると思います。
視聴する前はそこまで期待していなかったんですが、観るうちにのめり込むようになった作品です。
11話で最終回でした。
登場人物たちの拗れていた関係を上手く解消し、次のステップへ続くという形で終わりました。5話の失態のリベンジとも取れるAパートのシーンは圧巻でした。
Bパートは潤平が荒削りのバレエでみんなを魅了する話。アドリブ塗れでセオリー通りではなかったので及川先生には5、6話同様酷評されるのですが、潤平はこれまでの関係を全て断ち切ったことを先生に伝えた上で改めて教えを請いました。
いわゆるプロローグでアニメは終わりましたが、それだけでも十分過ぎる出来ではありましたね。