カミタマン さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ほこたて
2022/05/23 初投稿
16世紀初頭,ルネサンス期のフィレンツェで画家を目指す少女の話だそうです。
時代考証云々は省略します。
自分としては,それより強烈に違和感を感じた点が別にあります。
「女のくせに!」「女は・・・」「女だから」
実際,近代の入り口のイタリアの女性観なんておそらくそんなものだったのでは無いかとは思いますが・・・かなり極端な描写が現代の自分の視点では違和感を感じます。女性が弟子にして欲しいって絵を持ってきても取り合わないならともかく,ドツキ倒すのはちょっと・・・ましてや貴族の令嬢に対して職人が?女性蔑視の表現が過剰すぎると感じました。実際そうだったのかも知れませんが・・・
一方で設定ではアルテは15才(少なくても1話時点では)。それにしては胸がずいぶん立派に成長しています。まあ,もっと立派な15才もいるでしょうが,ここは我々が思う15才の少女の平均的なイメージに合わせたキャラクターデザインが無難な気がします。少なくても願望や欲望を反映させるべきでは無いように思います。
って原作者女性か・・・商業的な理由ですかね?
さて,作中のアルテですが「女を捨ててやる!」と言って髪の毛をバッサリ!「そうか髪だけじゃ無く・・・」といって胸を切ろうとしてレオに止められます。その割に普段の服装は胸を超強調したデザイン!!しかも胸元は大きく開いて谷間が見えています。たしかにルネサンスを代表する絵画「モナリザ」も胸元が開いたデザインの服で谷間がほのかに見えていますが,レベルが違います。アルテの場合おっぱいを半分露出しているレベル^^;
ストーリーの核となる,女性だから苦労するエピソードとアルテのキャラクターデザインの整合性の無さに強烈な違和感をしばらくは感じます。
とは言え,アルテの明るさ,ひたむきさに次第に引き込まれます。
また,{netabare}レオとの恋愛感情的(?)な物もいい感じでした。レオの方もアルテがいなくなって相当な喪失感を感じていたようですし・・・今後が気になります。{/netabare}
物語の舞台がベネチアに移ってからは,話の中心が方カタリナとの関係になったおかげで,女性蔑視問題の描写が無くなり格段に面白くなったように感じました。
また,特にベネチア編ではストーリー展開とか雰囲気が往年の「名作劇場」の作品群のようでした。
全体的には,面白く元気の出る作品だったと思います。
話は変わりますが,ルネサンス期で「レオ」さんといえば,レオナルド・ダ・ヴィンチを連想してしまいますが,どうやら違うようです。調べてみたらレオナルド・ダ・ヴィンチは1452年生まれなので16世紀になった1501年には49才と言うことになります。これは無いですね!