nyaro さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
マイルドな鬼滅の刃?設定厨はNG。キャラ萌えヒューマンドラマが好きな人には好かれるでしょう。
5期まで続く超人気シリーズです。が、私は以前2話の露神で断念しました。今回最後までやっと見られました。(訂正「続」があるから6期ですね。)
設定それ自体は違和感しかありません。それが以前には許せなかったというか、意味が不明でした。寂しいからと祖母が集めた友人の名を返す。その間にゃんこ先生が付き添う。死後にゃんこ先生に友人帳を渡す。友人帳が欲しい妖怪と名前を返してほしいがやってくる。という理解をしています。この文を書いているだけで論理性がなくて意味がわかりません。
一部キャラが再登場したりしますが、基本1話完結でした。長くなってくると以前登場したキャラの再登場などでうれしいみたいな感じもあるでしょうけど、1クールですのでそれほどでもないです。
祖母レイコについては、レイコがかかわった妖怪に想い出はありますが、レイコのキャラそれ自体が後から謎がみえてくる、といった仕掛けは今のところありません。
1話1話の話それ自体はまあ普通の怪異ものです。蛍の話と浴衣の娘の話、露神と傘のお化けの話など構造が同じ話の繰り返しですので深みはありません。
類似例としては、見える子ちゃんほど恐怖やエロ、興味を引くストーリーではありませんし、ホリックの怪異に見えて実はヒトの汚い部分を見せつけるような話でもありません。蟲師のような不条理性もあまりない気がします。
ヒューマンというのもおかしいですけど、妖怪と人間の交流のストーリーにヒューマンドラマはありますが、テンプレ感は強いです。
が、このヒューマンドラマですけど「鬼滅の刃」の鬼の過去の因縁話とちょっとマインドが共通するものがある気もします。エピソードそれ自体がテンプレかどうかというよりも、キャラが気に入るかどうかと人と人のつながりとかつながりの儚さ、人の悪意からの救済が楽しめるなら、面白いのかもしれません。女性的な感性としての面白さなのかもしれません。この人気は古典的な少女マンガが好きな人…つまり女性人気なのでは?という気がします。
設定の緻密さや因果関係にこだわりがなさそうなのもちょっと少女マンガ的でした。いや少女マンガそのものですけど。
一気見しようと気合いを入れて見だすと駄目でしょうね。一気見にしても2週間かけて1クール見た方が良さそうです。
ということで、一気見は辛いけどポチポチみる分にはまあまあかなあ、という感じです。もろに少女マンガなので、男の人が見るのは鬼滅の刃が楽しめたかどうかがポイントになる気がします。
オール3は評価してないわけでなく、普通にオール3かなあという意図です。
追記 忘れてました。「夏目」で「猫」は夏目漱石がなんか関係してくるんでしょうか?夏目の名を使う以上、そこに何か伏線があるのかが気になります。伏線がないなら…うーん…