横比較無用ノ介 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ヒールの矜持
米国のプロレスはソープオペラ(連続メロドラマ)だと言われる。
いかつい男たちがいがみ合うのにも、しっかりとした筋書きがある。
一番わかりやすいストーリーが、ベビーフェイス対ヒールの構図。
ヤッターマンは実に見事な「ソープオペラ」であった。
で「夜ノ」である。単なるソープオペラではないことは予測できたが...
見終わって、何とも言えない虚脱感に襲われた。
スッキリしないのである。
攻撃を重ねるが、最後は派手にやっつけられる。それが悪役の仕事。
自分たちはヒーローになってはいけない。
ヒーローを作り上げ、悪態をつきながら敗走する。本来の役割を全うする。
そんな悪役の内面の葛藤が描かれた物語でした。
またいつの日か、主役を食ってしまうほどの存在感を放ちながら、戻ってきてほしい。
そしてキラキラした「ソープオペラ」見せて欲しいものです。