ato00 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
日々旅にして 、旅を栖とす。<追記;here and there>
人生は旅といえる。
色々な場所で様々な経験をし、人は成長する。
そして、次第に生の意味を知る。
このアニメは、生きる上でのヒントを感じさせてくれる。
主人公キノは達観し冷静。
それは、どこから来るのだろう。
たぶんそれは経験と自信に裏打ちされたもの。
でもそれは一朝一夕ではない。
故郷での先代キノとの出会い。
相棒エルメスと師匠の存在。
{netabare}11話のキノと今のキノ。
並々ならぬ苦労を感じる。{/netabare}
旅路の出来事は様々。
それには原因があって結果がある。
いわば、必然といってもいいだろう。
印象に残った国を二つ挙げよう。
嘘つき達の国。
{netabare}優しい故に、嘘をつく。
皆嘘を信じ幸せそうなんだけど・・・
空虚さが胸を打った。{/netabare}
優しい国。
{netabare}滅びゆく国を静かに受け入れる。
逃げる方法もあっただろうに・・・
人々の優しい選択が悲しい。{/netabare}
個々人で、感じるところは違うだろう。
しかし、その中で学べるものはあると思う。
気の遠くなる旅の果て。
人の世を熟考するのも一興である。
<追記;here and there>
{netabare}やなぎなぎさんが歌うオープニング曲です。
2か月くらい前かなあ。
突然、ひとつのメロディーが頭に浮かんできました。
何処で聴いたんだろう。
遥か昔か、最近か。
思い出せない。
ただ、なぜかなぎさんの曲ということはわかった。
そこでネットで検索し判明。
以前、1話で視聴をやめていた「キノの旅」の主題歌ではありませんか。
そのメロディーとは、「果てまでーーーーー 気ーの遠ーーーくーー」のところ。
目の前がパッと開ける感じの伸びやかさ。
これが、なぎさんの儚げな声と相まって、まるで天空に居るかのよう。
歌詞は至る所センスの塊。
たとえば、空遠に夕虹とか、大雨が住んでとか。
一体どこからそんな不思議なセンテンスが・・・
ほんと、もうやばいです。
アレンジもほぼ神。
特にドラムの音が鼓動のよう。
ドキドキテンションマックス状態。
それでいて、ふと気が遠くなる気持ちよさ。
控えめに言ってもこの曲、なぎさん歴代No.1楽曲です。{/netabare}