♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
夜が,明ける。
レビューでよく第2期も観るとか言って全然観れてなくて見る見る詐欺になっているので,『坂道のアポロン』のレビューのときに思い出したこちらを観てみることにしました。
なんですが…内容あんまし覚えてない!!
あらすじはぼんやり思い出せても最後どうなって終わったのか全く思い出せない。。
―ということで,仕方なくテレビアニメの方をおさらいしてから鑑賞しました。
確かにテレビアニメの方は「これで終わり!?」な感じがあるので続き必要ですね。
でも,これを観終わっても「これで終わり!?」な感想です。
なんでかというと,この映画は春樹さんと梶さんが主軸のストーリーになってると感じたからです。
だから,真冬と立夏のストーリーを期待していると拍子抜けしちゃうかもしれません。
キャラクターデザインは相変わらず好きな部類です。
登場人物はBL作品なだけあって男の人が多いんですがみんなイケメンです。
作画については特に問題なかったし演奏シーンはモーションキャプチャですよね。
もちろんそのおかげで動きは凄いのですが,その分他のアニメーションの部分から浮いた感じはありましたね。
なんか『鬼滅の刃』とか『Free!』とか神作画の映画とか観ちゃうとちょっと作画面で物足りなくなってる自分がいるんですが,まぁ普通はこんなものだよなって感じです。
声優に関してはよく分からないので,評価そのままにしとこうかなと思ったんですが,立夏と雨月の声が良いなと思ったので微妙に上げてあります。
んで問題の物語ですね。
原作読んでないので全く知らないんですが,原作に忠実に作られているのかな!?
驚いたのは,上でも書いた春樹さんと梶さんが主軸のストーリーになっちゃってるというのがまず1つとテレビシリーズの方よりずっと大人な内容になっているというのが1つです。
これはまぁ2人が大人だからストーリーも必然的に大人な内容になるってことなのかなと思うのですが,テレビシリーズのようなピュアな感じを思い描いていたこちらとしてはびっくりしてしまいました。
はっきり言ってしまうとエロいです(笑)。
BLがあまり得意じゃないくせに観てしまったのでちょっとハラハラしてしまいました。
「分かった。分かったからこれ以上は具体的に描かないで~」って(^▽^;)
なので劇中で真冬と立夏がやり取りしてるのを見るとほっとするというか…。
{netabare}テレビシリーズの方でもう春樹さんと梶さんは十分お互いをよく知っていて仲良いんだろうなって思っていたので,梶さんが雨月と同棲してるとかそういうの諸々春樹さんは知ってると思ってたんですよね。
知っててなお好きなんだろうなって…。
でも,実はなんにも知らないことに驚きました。
それは……キツイ。
雨月とはただのルームシェアじゃないもんねぇ。
それに梶さんが相手してるの雨月だけじゃないしね。。{/netabare}
テレビシリーズの方で雨月はお気に入りのキャラだったので,今回も出てきてくれて良かったです。
でも,こんなにちゃんと描かれるとは思ってなかった。
{netabare}春樹さんはともかく梶さんと雨月はあんまり恋愛に思い悩んでいるイメージがなかったので今回のこの映画でそれが覆りました。
特に雨月です。
梶さんが雨月のことをこんなに好きなんだって知った時は「ああ~」って胸が締めつけられました。
好きだから離れられなくて一緒にいるけど,相手は自分のことは過去の人としか思ってなくて―ってめっちゃ辛いじゃん!!
―と思ったんだけど,まさか雨月の方も梶さんのことこんなに好きだったなんて!!
それを知ったときは「うわぁ~」って梶さんのとき以上に苦しくなりました。
なんか2人が別れなきゃいけないってなった理由がイマイチピンとこない。。
それは2人が恋よりもヴァイオリンの方を大事にしてるってことなのかな。
2人がヴァイオリンやってなかったらこんなことにはならなかっただろうし…。
まぁ,きっとちっちゃい時からずっと努力してきたことだろうからヴァイオリンよりも大事なものなんてないのかもしれないな。。
確かにわたしが梶さんの友達だったら完全に「そんな奴とは別れろ」ってアドバイスします。
だって一緒にいても劣等感抱いて辛い上に何気にDV男だよね,雨月って。
やっぱ友達には幸せになってほしいから楽しい恋愛をしてほしい。
けど,神の目でこの映画を観てるわたしは梶さんにとって雨月は離れられない運命の相手っていう感じがしました。
この先誰と恋愛しても雨月とした以上の大きい恋愛はできないんじゃないかと思うんです。
まぁ,それは真冬と由紀の恋愛にも言えることだけど…。
ましてや2人はこんなに強く想い合ってるわけで…。
この映画でどうなるかはともかく最終的には梶さんと春樹さんはくっつくんだろうなっていうのは分かり切っていたので,それもあってわたしはこの2人の恋愛をとても悲しい気持ちで見ていました。
―っていうか,梶さんは何なの!?
梶さんはさ自分も辛いかもしれないけど,その行動みんなを不幸にしているよ。誰も得しない。
まず春樹さんね。まさか春樹さんの気持ちに気付いていたとは!!
めっちゃ悪い男じゃん。
そしてわたしが1番思ったのはモブの女の子たちだよ!!
多分立夏のお姉ちゃんみたいに梶さんに恋をして,彼が自分のこと好きじゃないって分かってるけど「泊めてほしい」って言われたら断れなくて…。
だって,断ったら他の誰かのとこに行くだけだし…。
自分も周りもみんな不幸にしてると思いました。
そもそも雨月とケンカなんかしなきゃ良いわけでさ。
結局また彼の部屋に戻るんなら数日ホテルとかお金無いならネカフェとかやりようあんじゃん。
―てか,普通の男友達はいないのか!?!?
「寝床確保するために~~」とか悲劇のヒロインになるのやめて。
でも,その元凶は雨月だったりするんですよね。
もうそんなに好きなら素直になれば良いのに…。
何で他に男作って梶さんに見せつけたりすんの!?ドSなの!?
そういうので揉めてる時点でただの同居人じゃないって分かるじゃん。
―とかもういろいろもやもやイライラしてしまってたので,ライブの真冬の歌からの雨月が悟って会場を去る辺りから苦しくなって,最後2人の別れのシーンは泣いてしまいました。
春樹さんとくっつくことは分かっていてもこの2人には別れてほしくなかったよ。。
春樹さんはほんとに良い人で幸せになってほしいけど,雨月の恋愛が悲しすぎて…。
特に真冬に語ったあれ…本音ですよね。
あれ,何で本人に話してあげなかったんだろう。
若気たキャラの彼があんなにボロボロ涙を流すと思ってなかったから,こっちはほんとにいたたまれなくなりました。
そして,梶さんはそんな雨月の気持ちを知らないままなんですよね。。
なので,最後無事春樹さんの恋が成就してもわたしはただただ悲しい気持ちでいっぱいでした。
それに,この映画の中でくっつくとは思ってなかったのでなんか唐突という感じもしたんですよね。
いつから梶さんは雨月への想いをふっきって春樹さんが好きってなったんだろう??
わたしが梶さんだったら雨月との未来はないしまだ雨月が好きだけど春樹をこのまま傷付け続けるわけにもいかないからって感じだけど…。
こうなっちゃうと,givenはカップルでできあがってるバンドってことですね。はぁ~。{/netabare}
そんなわけで,この映画はわたしの中で悲しいラブストーリーという感じでした。
今回は立夏と真冬の恋愛についてはほとんど描かれなかったのでテレビシリーズで第2期を是非やってほしいです。
ただ『ギヴン うらがわの存在』というのが存在しているらしく…。
第2期作る気ないってことなのかしら??
BL作品としてはですね。
わたし的にはこれがギリセーフかアウトかっていうライン上です。
これよりエロ要素が少しでも強くなるようだと完全に拒否反応出ますが,まぁベースは純粋な恋模様を描いているし,バンドとしての音楽要素もあったので楽しめました。
なんか実写バージョンもあるとか。
他のジャンルでこれだけ楽しめる作品なら実写も観ようってなるんだけど,BLで実写はちょっと無理かもしれません。
追記:
『うらがわの存在』観ました。
“うらがわ”ってそういうことか!!
この映画の真冬と立夏側を描いたストーリーでした。
なんかほのぼのとしていてわたしは好きでした。
{netabare}それより柊としずちゃんもゲイなの!?
この世界ゲイはマジョリティーなのかな(;'∀'){/netabare}
わたし柊けっこう好きなんだけど,彼と立夏の相性良くない感じがまた好きです(笑)。