かんぱり さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
生きることと死ぬこと・・隠れた良作です
記憶を消され、連れてこられたお互いに顔も名前も知らない二人。
そこは命を賭けてゲームをさせられる変わったBAR「クイーンデキム」・・
で始まる物語、全12話です。
実は以前この作品を1話だけ見て、その時は見るのをやめちゃったんです。
あまり気持ちの良い内容ではなかったので・・
でも今回あらためて最後まで見てみたら、終盤泣いちゃうくらい心を揺さぶられました。
主要な登場キャラは・・
真面目で感情の起伏が乏しいクイーンデキムのバーテンダーで「裁定者」のデキム。
デキムのアシスタントをしている黒髪の女性。(後半名前が判明します)
デキムの先輩裁定者で、他の裁定者のリーダー的存在のノーナ。
他にも登場キャラはいますが、デキムと黒髪の女性を中心に物語は動いていきます。
裁定される人々はゲームをプレイしていく過程で徐々に記憶が蘇り、その人の中にある隠されたものが見えてきて、だんだん真実が明らかになっていく過程がこの作品の面白いところだと思いました。
裁定者はそれを見て「判定」していくんですが(エレベーターの表示で結果がわかる)、その人の生きてきた背景などを見ていると複雑な気持ちになる場合もあって、余韻を感じるお話も多かったです。
最終話の {netabare}知幸が母親と再会する{/netabare}シーンは心を揺さぶられてしまい、ぼろぼろ泣いちゃいました。
異世界転生ものが流行ってるけど、あー転生したいなぁって思ってる人にこそ、この作品を見て欲しいです。
OPは明るいノリの良い感じで、作品の雰囲気とはちょっと合わないかなって最初は感じたんですけど、最終話まで見終わってみると、不思議と合ってたような気もしますし、なんか好きで毎回飛ばさずに見てました♫
あと作中の絵本、お話も良いし絵柄もかわいいのでちょっと読んでみたいかも。
あまり知られてない作品ですが、良作だと思います♪
以下、印象に残った話などの簡単な感想です。(ネタバレ注意)
1~2話
{netabare}1話は気持ちの良い話ではなかったけど、2話でのマチコに対する知幸の解釈を聞いてちょっと救われた・・かな。
でも相手を信じられない人は幸福になれないって言葉はちょっと納得した。{/netabare}
3話
{netabare}化粧とかで充分可愛くなると思うけど・・最後デートできて良かった。{/netabare}
4話
{netabare}親子の仲がうまくいってない二人。
あんないいお母さんなのに気持ちを受け止めずに逝った男性の、なんで自殺なんかしたんだって亡くなってからの後悔の言葉。
女性も亡くなった理由を考えると共感できないけど、でも女性の辿ってきた人生を考えるとちょっとかわいそうに感じた。{/netabare}
5話
{netabare}絵本面白そう。読んでみたい!{/netabare}
8~9話
{netabare}作品中、一番重い話だけど、とても見ごたえがあって色々と考えさせられました。{/netabare}
10話
{netabare}ああいうおばあちゃんになりたい。{/netabare}
11話
{netabare}好きなアイドルを救いたくて、他人の魂を犠牲にしようとするマユ。これ12話の知幸の行動と対比させてるのかな。{/netabare}
12話
{netabare}生き返ってごめんなさいって謝りたい・・どんなに願っても死んでしまったらおしまいなんです。
残されたお母さんの気持ち・・後悔する知幸の気持ち・・胸がいっぱいになってぼろぼろ泣いちゃいました。{/netabare}