tinzei さんの感想・評価
2.6
物語 : 3.0
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
単純なストーリーだから観やすいけど・・・・・
劇場版オリジナル作品、全3部作の第1部。
悪者に追われている魔法族のお姫様が船乗りになりたい少年と出会って、一緒に目的地へ向かう話。
制作会社の記念作品らしいけど、ストーリーはともかく作画は劇場版にしてはちゃっちい。風景画も細やかなものではないし、キャラデザも『ドラえもん』の劇場版でありそうな子供向けなデザイン。
ただ今までその会社が作った作品がNHKでやってそうな健全なものばかりだから、当然と言えば当然。この作品もキャラが殺す死ぬはあるけど、そのシーンを明確に描くことはない。
3作ともつながった話ではあるけど、完全続編ではなく区切り良く完結する話。ただ制作時間とか諸々の事情を抜きにしてストーリーだけで言えば、たとえ区切り悪くなったとしても、50分×3話なら前編後編の2部に分けた方が良かった。
姫が持ってる石が完全に飛行石なのは良いとして、単純なストーリーだから観やすかったけど、逆に言えば凝った設定もないから面白さに欠けた。もとになった物語を知ってるともう少し楽しめたのかもしれないけど、シンドバットっていうと『マギ』しか知らないから、何とも言えない。
子供向けっていう点ではいいかもしれないけど、だったら3部作なんかにせず、多少長引いても1作にまとめて欲しかった。わざわざ3回も観に来るお客さんって成人したガチガチのアニメヲタクだろうし、1作にまとめられないなら、もう少し大人に考えさせるような作品でも良かったと思う。
【あらすじ】
行方不明になった船乗りの父を持つシンドバットは船乗りになるためバハル号に乗せてくれと頼みに行くが断られる。
しかし部下を欲しがったバハル号の船員アリが勝手にスカウトに行く。
すると空から宝石と木の馬に乗った女の子が落ちてきて、さらに空飛ぶ絨毯に乗った悪そうなやつらまで現れる。
シンドバットは女の子を助けるため悪そうなやつらと戦うが、やられてしまう。
しかしそれを見ていたバハル号の船長ラザックがシンドバットを助けスカウトする。
シンドバットは母に行ってくると告げバハル号に乗る。
しばらく航海した後、海に浮かんでいた例の木の馬にのった女の子を見つけ助ける。
船の古株ナジブ爺さんは、腕輪から彼女が魔法族の姫様ではないかと推測する。
姫は船長に西へ向かいたいと言い、西へ向かうが、霧の中に入り目的の島を見つけた瞬間、悪そうなやつらの潜水艇が現れる。
船長は一戦交えるつもりだったが、空から巨大な鳥たちが現れ見境なく襲ってきたため、シンドバットと姫様を木の馬で先に島へ行かせる。
島へ来た二人だったが、廃墟となってるのを見て姫は落ち込む。
そんな姫をシンドバットは励まし、姫は元気を取り戻し、自分の名はサナだと言う。
サナは巨大な鳥たちが島を守ってくれたことに礼を言い、無事だったバハル号に乗り、次なる目的地へ向かう。