てとてと さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
軽妙なスパイアクションコメディー。3D作画に難はあるがくノ一ちゃんが非常にカワイイ!
天才科学者ニコラ・テスラが遺したオーパーツアイテムを巡り、
複数勢力が争奪戦をやるスパイアクション。
【良い点】
シリアスとコミカルの配分が良く軽妙に楽しめる。
キャラや掛け合いのノリがB級アクションコメディー寄りで楽しい。
適度にふざけて過度なシリアス感じさせず、それでいて締める所はちゃんと進展する良シナリオ。
ラストも続編に含みを持たせつつ1クール綺麗に纏まっている。
作画は稚拙な3DCGが悪評(いわゆるエクスアーム枠)だけど、ヒロインの根来牡丹ちゃんのキャラデザと表情に限れば抜群に可愛い。
表情の付け方や感情表現が厳しく見ればあざと過ぎるが、むしろそこがいい。
ニンジャなので潜入任務で色んなコスプレするのもカワイイ。ラブコメ感も。
2021秋アニメのキャラデザ&ヒロインで一番可愛いまである。
これにシャミ子もとい小原好美ボイスの相乗効果で牡丹チャンカワイイヤッター!
アクションシーンも稚拙ながら活劇の盛り上がりは十分あり、言われるほど酷いわけでもない。
アニメの面白さで大事なのは作画よりも、ストーリーの流れの中でのメリハリや勢い、本作にはそれがある。
活劇としてはスパイらしく三つ巴や虚々実々な意外性、またテスラの欠片の異能がジョーカーになり目が離せず。
この面白みを損なう程には作画が酷くはない。
ストーリーは三つ巴のキーアイテム争奪戦で分かり易く、各陣営のキャラも立っている。
スパイというかニンジャとして精神面が未熟な牡丹ちゃんの頑張りや挫折、仲間とのケンカや交流での絆など、成長ドラマとして丁寧。
CIA組や敵組織オナカスイタのトリオなども各々の絆あり、スパイものらしく裏切りのドラマで意表突きつつ、最後は絆の勝利で後味良し。
紆余曲折飽きさせず、昨日の敵は今日の友な少年漫画的盛り上がりもある。
アムロボイスな敵ボスの野望(声はアムロなのにシャアぽい)なんて、スパイヒーローたちのユウジョウが打ち砕く、痛快。
【悪い点】
牡丹ちゃんの可愛さを除けば総合的な作画水準は稚拙。(作画0.5減)
前半の個別回のストーリ展開がやや雑。
複数陣営が絡み出す中盤に入るまではやや低調だった。
中盤以降もコミカルさと意外性はあるが、展開に粗さがある。
(物語0.5減)
オナカスイタ組の末路が気になる終わり方。
【総合評価】7点
エクスアーム枠などど揶揄されているけれど、自分はかなり好き。普通に良作。
アニメの面白さは作画の技巧だけではない良い例。
評価はとても良い付けたいくらいの「良い」
【余談】
敵ボスの悪事、Vガンダムのエンジェルハイロゥ思い出した。