セシウス さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
難解SFジュブナイル
現実の空間に電脳空間を疑似的に展開できるシステムが整備されている街が舞台のSF作品です。このシステムへのアクセスは専用のメガネを使用するのでキャラクターは皆メガネをかけています。とても面白い仕組みなのですが、大人はあまり興味がないらしく使用しているのはほとんど小学生です。
ストーリーの前半は、主人公の小6女子とクラスメート達の絡みを使ってこの難解なシステムとそれに伴って起きる現象の提示をします。冗長で難解な日常系という感じで、けっこう見るのが苦痛です。後半はミステリー&アドベンチャー風となり緊迫感が一気に増して面白くなります。ただ私の理解力では見終わったあとわからないことだらけでもやもやしました。
キャラクターは小学生たちはそれぞれ丁寧に描かれています。ただ主人公の性格がややつかみどころがなくて感情移入しにくかったです。高校生以上のキャラはどこか違和感を感じるキャラが多かったです。
声優さんたちは上手に演じていたと思います。特に主人公のセリフが「~だわ」「~しないわ」というようなちょっと古風なウチの母親の年代(戦中派)の女性が文書で使うような言葉使いでおもしろかったです。
作画は良かったと思います。電脳キャラのアクションシーンはかなり迫力がありました。キャラデザは無難な感じですがメガネをかけた顔が変に見える子が何人かいました。
音楽は普通です。EDがちょっとノスタルジックな感じで良かったです。
そこそこおもしろかったですが、最近のAR技術とかに詳しい人が見たら困惑するかもしれません。中学生あたりが一番楽しめるような気がします。