たくすけ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
子供だった自分に強烈に刻み付けられた、ノロイという史上最恐クラスの悪役
たまには古いアニメのレビューでも(笑)
放送当時は生まれてないので子供の時に再放送で見ました。
大人になって終盤だけ、どこかで見た気がする。
昔の事なので完全に覚えてません。
足りない所は少しwikiで補ってます。
ご了承ください。
7匹のネズミが白イタチのノロイに苦しめられてるネズミたちを救いに島へ向かう話。
序盤から中盤は島へたどり着くまでの冒険劇。
人間も出てきてネズミの視点から描かれれている。
ただ、犬に襲われるとか、列車に潜入して人間に噛みつくとかくらいであまり覚えてないんだけど、ネズミから見ると野犬も人間も恐ろしい存在でそういう風に描かれているのが印象的。
それ故に緊張感が生まれてハラハラする。
個人的には終盤のノロイ達との戦いが本番。
ここはかなり覚えてる。
とにかくノロイが滅茶苦茶怖い。
10歳くらいの時だったから泣くほどではなかったけど、こいつはヤバいなと子供ながらに思ったものです。
ノロイは強くて残忍なだけでなく頭が良い。
順太というネズミを人質に取り兄の太一を利用するという狡猾さも備えている。
その上催眠術まで使うという今思えばとんでもない悪役でした。
昔のアニメらしくシビアな展開。
容赦ないバトルで死傷者続出。
先述の太一の裏切りで死んでいった一郎。
太一はイタチにリンチされ死亡。
重要キャラで死なないんじゃないかと思ってたネズミの長老も死亡。
目を背けたくなるような展開ばかり。
ラストバトルは渦に飲まれたと思われたノロイが生きておりバーサーカーモードで大暴れ。
7匹のネズミたちが一斉に噛みついてやっと倒すという壮絶な戦い。
やっと倒せたかと安心感の後に感動がこみ上げてきました。
これだけだとなんのこっちゃではあるが、ノロイとの戦いに突入してからの数話はとにかく濃くて自分の中のアニメ史に残るエピソードだと思う。
ノロイの事ばかり書いてるけど(笑)ガンバ達7匹のネズミも個性的でちゃんと役割が与えられているので要らないキャラが居ない。
冒険劇なので楽しい場面もある。
声優は野沢雅子さん、内海賢二さん、富山敬さん、大塚周夫さん等、錚々たる顔ぶれ。
ノロイが怖いのは大塚周夫さんの演技のせいでもある(笑)
OP「ガンバのうた」
陽気な雰囲気で冒険劇のワクワク感を高めてくれる。
終盤はこの歌を聴いてる時だけ平和(笑)
ED「冒険者たちのバラード」
OPとは正反対のタイトル通りのバラード。
心に染みます。
終盤まで登場してないノロイの怖さを教えてくれます(笑)
友情、仲間、冒険、バトルといった要素だけでも素晴らしい出来なのだがノロイという最強かつ最恐かつ最高の悪役を入れてきたことで更に素晴らしい作品になったと思う。
昔のアニメなので作画とか技術面には目をつむって欲しいけど、今のアニメに物足りなさを感じている人には超お勧め。
(作画は昔ながらだが味があるし、ノロイの怖さを引き立ててると思ってるが。)
シビアな内容だけど子供向けだから難しい話じゃない。
でも大人も楽しめるよく出来たアニメ。
大御所声優の少し若いころの演技を堪能できるだけでも価値がある。
しつこくなるけど、とにかくノロイが怖い。
そのインパクトが強すぎる。
子供だったから特に強く残ってるのかもしれないけど、おっさんになった今でも怖いって思いそう(笑)
こんな悪役、中々居ないって思えるアニメ史に残るキャラじゃないかなぁ。
あまり上手く書けなくて視聴意欲がそそられないレビューになってしまい申し訳ないです。
気になった方は是非少しだけでも見てみて下さい。