U さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
C. ネタバレ注意 – 写真部メンバーのその後が気になる
2018年の作品
P.A.WORKS制作のオリジナルアニメ (原作、ヤシオ・ナツカ)
祖母に魔法で60年前にタイムスリップさせられた女子高生が祖母の同級生として青春をやり直すファンタジー
<メモ>
私には評価の難しい作品
長崎の風景作画は美しいし作中描かれる絵の中のシーンも面白い
メインに描かれる高校生の日常は起伏がなくつまらないと思う人もいるかもしれないですが
私は心を閉ざし1人ぼっちだった主人公が過去に飛ばされ優しい先祖さん達に見守られながら
学校生活や部活を楽しむという普通の高校生活を過ごす姿をほんわかした気持ちで観られました
ただ残念な点がいくつか
琥珀がタイムスリップ先に自分の高校時代を選んだのは多分瞳美を受け入れてくれる
優しい写真美術部員がいたからなんだろうけど
前情報もなしに60年前に飛ばされたら
自販機で飲み物を買えないとかいうレベルじゃなく生活しずらいんじゃないだろうか
その辺が描かれないので60年後の人だと忘れるくらいただの日常系アニメになっていました
最初に出会ったのが葵唯翔だったのでこの青年がお祖父ちゃんかもって見てたら違ったのだけど
いつかは別れがくると分かっていて琥珀が2人を遠ざけないのが不思議でした。
76か77歳の琥珀は2人が前に進むために必要な出会いだったとわかっているけど
高2の琥珀は知らないんですよね
60年後の葵唯翔が幸せな家庭を築いた姿が見たかった
万が一ですが瞳美を忘れられずに独身で通したとかだったら琥珀の罪は大きいかと
元の時代に戻った瞳美が「写真美術部」のメンバーに再会するシーンがなかったのが残念
それが意図した余韻であることは理解できるけれど
「まほう屋」の常連さんだと思っていた人やおばあちゃんの友達だと思っていた人が実は。。。
という再会シーンが見たかったです
多分、2078年は医療も美容技術も革新していて今の70代の方よりずっとお若いと思うのですよね
そんな60年後の彼らとの再会シーンが見たかった
元の時代の写真部に彼らの孫がいて。。。っていう話もありがちだけど見たかった
琥珀は孫を助けるために奔走したけど、孫より娘を助けた方が結果的に孫も救うことになるので良かったと思うのだけど
なぜそうしなかったのだろう?
そもそも琥珀の娘が家を出た理由が分からない、
瞳美は母が使えなかった魔法を自分が使えたからって思ってるみたいだけど
琥珀も一柳さんも魔法を使えないからってプレッシャーをかけたりしなそうだけど
色々書きましたが
1人がいいといいながら構ってちゃんな主人公は私の苦手なタイプのヒロインだったけど
最後まで見られたのでやっぱり良いアニメなのかも?
<主要登場人物>
・月白 瞳美:石原夏織
・月白 琥珀:本渡楓(2018年)/島本須美(2078年)
南ヶ丘高校「魔法写真美術部」
・葵 唯翔:千葉翔也 高3
・風野 あさぎ:市ノ瀬加那 高2
・川合 胡桃:東山奈央 高3
・山吹 将:前田誠二 高3
・深澤 千草:村瀬歩 高1
<ストーリー>
魔法使いの家系の高校2年の月白瞳美は子供の頃、母が家を出ていってしまったショックで色が見えなくなってしまい
白黒の世界で生きている
そのせいか心を閉ざし友達もいないようだ
花火大会の日、祖母・琥珀の魔法で60年前にタイムスリップしてしまう
祖母の家を訪ねると琥珀はイギリス留学中だったのだが
60年前の家族(曾祖父、曾祖母、ひいひいおばあちゃん)に温かく迎えられる
瞳美の事を知り日本に帰国した祖母・琥珀と孫の瞳美は同じ高校に通う
60年前の世界に瞳美が最初に降り立ったのは葵唯翔の部屋だった
唯翔の部屋から抜け出すところ目撃され恋人だと疑われ唯翔が所属する「写真美術部」の部員に声をかけられたり
子供の頃から色が分からない瞳美がなぜか唯翔の描く絵だけは色が見えるため
唯翔の描く絵に興味を持ち同部に入部する
ある日瞳美が一瞬だが消えてしまう
魔法の効力が薄まっているようだ
琥珀は時の狭間に囚われる前に瞳美を元に世界に戻そうと奮闘するが当の本人が
元の時代では叶わなかった楽しい学園生活や芽生えた恋心のため帰りたくないと思っているようだ
瞳美は無事、元の世界に戻れるのか?
22.2.1