二足歩行したくない さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
こっからはド派手に行くぜ!
コミック累計発行部数1億5000万部突破、劇場版アニメが日本歴代興行収入第1位となった週刊少年ジャンプ連載の人気作「鬼滅の刃」のアニメ版です。
『立志編』、『無限列車編』の続編アニメで、テレビアニメシリーズとしては2期となります。
舞台は遊郭吉原、そこに巣食う鬼を討伐するため、鬼狩りたちが飛び回る内容となっています。
"鬼滅の刃"は元々、週刊少年ジャンプ連載にしてはおどろおどろしい展開があって、子供には少し怖すぎる節がありました。
『立志編』時点で、助けを乞う鬼殺隊の首を180度回転させて殺したり、鬼の能力で鬼殺隊の体がトイ・ストーリーのベビーフェイスみたいな姿に少しずつ変えられたり、作中ちょいグロなシーンも度々あるのですが、何故か小中学生にもとても人気があります。
そんな子供人気の高い作品にも関わらず、今回は華やかさと強かさが光と影になって渦巻く遊郭が舞台ということで、色々と規制されるのかと思いつつ見ていたのですが、意外に原作そのままでした。
ただ、原作からして遊郭が舞台だからといってお座敷遊びのシーンはもちろんお酌のシーンすら無く、大人がお酒を飲む場所というくらいの認識の中で登場するので、世のお父さんお母さんがお子さんに遊郭の説明をする必要は無い内容となっていたと思います。
これにはPTAも太鼓判ですね。
無限列車編では炎柱・煉獄杏寿郎がメインで戦いましたが、本作では音柱・宇髄天元がメインとなります。
吉原にいると目される上弦の鬼を探すため、宇髄は自分の3人の嫁を吉原に送り込んだのですが、通信が途絶えてしまう。
3人の嫁の場所を突き止め、鬼を探し出して討伐するため、宇髄は竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助を女装させて遊郭に潜り込ませるという展開です。
真っ直ぐで熱血、頼りになる兄貴な煉獄さんと違って、宇髄さんは派手好きで自信満々なキャラクターです。
個人的にはあまり惹かれるキャラでもなかったのですが、アニメ視聴すると、意外に義理高くてイケメンで筋骨隆々な高身長の兄貴でした。
煉獄さんも頼れる兄貴ですが、宇髄さんも頼れる兄貴なので、男性でも頼れる兄貴好きであれば楽しめると思います。
また、宇髄さんの3人の嫁はみんな若くて可愛く、豊満な胸部からは忍ぼうという気持ちがまったく感じられないです。
敵の鬼もビジュアルにある通りの、少年誌にあるまじきナイスバディーで、更に本作ではもう一人おっぱい大きい女性が登場するします。
そのため、子供も一緒にお父さんも楽しめる作品となっていますが、子供と視聴時には威厳的な意味で注意が必要ですね。
下品でだらしない顔で見ていることに気づかれたら「これが遊郭や!」と開き直るかしかないですが、おじさん達は家族にないしょでこっそり楽しむことをおすすめします。
全11話と一般的なワンクールよりやや短いですが、クオリティはめちゃくちゃ高いです。
バトルの作画は毎話映画レベルで、ワンクールアニメのクオリティではないと思います。
マンガで既に読んでいる展開でしたが、テンポもよく、ラストもすっごく儚くて見てよかったという気持ちになりました。
次回作も制作決定しているのがとても嬉しくて楽しみです。