神谷 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
身近な幸せに気づくのはどうかと思う
妹さえいればいい
レビューします。
あらすじ
作家だった伊月は同じ作家の那由多に告白される。しかし、伊月は那由多の告白を避けて、付き合わないことを決意する。
伊月は大の妹好きで、毎日妹のラノベを書く毎日だった。しかし伊月も弟がおり、その弟とは同居している。あるとき、伊月の弟は実は女で妹だったということが明らかになる。
そして伊月は那由多の告白を断った理由が、那由多と対等な作家になりたいと語り、アニメ化するまで付き合わないと決める。
という内容だった。
★
ぶっちゃけるとインテリには見せられないわなあとは思った。
那由多の下ネタを連発する場面が、絶妙に面白いのだが、それがなんというか人を選ぶ。
ちんちんとか、おちんちんはとかでエロトークを繰り広げるものの、それがなんというか人を選はずでしょう。
↓
とは言いつつ、変態発言をする女子がいないかというと。
いることはいる。エロい女子というか、いなければ風俗で働く女はいないだろうと思うものの......。
★
本当の幸せは身近にあるよ、気づかないところにあるよというオチ。
解釈的には弟だった人が実は妹で血が繋がってないという内容。まあアメリカでは近親相姦はアウトなのだが、日本ではOKということで、その辺りは割愛すると。
ああ、確かに君の隣に彼女がいるね、とても不細工だけど本当の幸せはそこにあるじゃないか、付き合いなさい。
......
と言われてどう感じるか、ということではある。俺なら迷わず那由多の方を選ぶな。
おそらくそこがポイントなんだろうけど彼女として見れない。
俺は受け入れられないと思う。兄妹的な人とは付き合えないというか可愛く書いてても付き合えないと思う。こいつは面食いなんだよという批判はないかもしれないがそういう関係にはなれない。
おそらくこの距離感が。この作品のラストを決める重要な要素なのだろう、と俺は思った。
感想
★オタク同士は結婚することはあっても必ずそうとは限らない
あかねとの話で考えたのは、そもそも恋愛というのは性的に付き合えるかということであって、清潔感がない人とはヤレナイ。
つまり同じ趣味を持っているからと言って付き合えないということになる。同じ趣味を持ってるからと言って付き合えばそれは宗教であり、オタク教という名の烙印が押されるだろう。
★女子はちゃんと相手を見てやれるか考えている
男オタは女子のことを趣味を認めてくれるかを考えているが、女子はやれるか考えている。女子は理想を見て、男子は現実を見ている。
だから女はミュージシャンを選びたがり、理想を見てしまう。
↓
そのコンプレックスが伊月にはあり、それがきっかけにラノベ作家になる。
そのコンプレックスがあるなら、自分自身の属性である妹好きというのは捨てて、那由多と結婚するべきなのだ。
もし妹と結婚してしまったのなら、それは自分自身がやれる相手を現実的に選んだということになるために、やってることが女オタと同じことになってしまう。
伊月は相手の気持ちに気づいてあげられてないのだ、それが無性に腹立たしいような気もする。
そういう気持ちが僕にはあった。
★結局のところ
結局のところ那由多に告白することを選んでしまう。
やっぱりこの選択がいいと思う。幸せは身近なところにはなく、幸運は舞い降りてこない。だからこそ自分で掴み取るしかないんだという結論が一番しっくりくるのだ。
★ただ
タイトルには妹さえいればいいと書いているので、そういう結論になるのかもしれない。僕的にはその結論はどうかと思った。