神谷 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
こういう題材は面白い
グリムノーツ レビュー
面白かった。
その点少し気になったことを挙げるなら
★
おとぎ話の中にカオステラーが入ってきて、そのおとぎ話を成立させないようにしてくる。
主人公はそのカオステラーを止めるために活動するという内容である。
このアニメはおとぎ話の解釈を変える内容で、頭が良い人が見るにはあまり良くないのではないかと思った。
例えば昔のおとぎ話には浦島太郎が帰ってきたら数100年出来事が経ってきたというものがある。これはやることを忘れて怠けていくと周りは成長していくという教訓が含まれている。
桃太郎などは、鬼を倒すときは仲間を倒れ的なメッセージがある。
そもそも儒教の考えからは創作物は内面の徳を損なうので、作品に教訓を含ませています。
儒教って李氏朝鮮で導入された当時は、芸能などに対して、内面の徳を損なうと言われており最初は無関心だったんです(クロニック世界全史より引用)
ですから、権力者にとっては儒教って考え方、伝統的な倫理観からアニメの表現が気に入らない人がいるってことなんです。だから、俺はこの儒教という考えはどうも好きになれなくてこういったものよりも、時代にそう新しい価値観が必要だと思うんですよ。
はい、それでこのアニメは既存のおとぎ話をいじっているために、右翼の方々はあまりよろしくないと思われる可能性が高いのではないのでしょうか。
★具体的になんでメッセージが変わってしまうの?
https://ameblo.jp/abbit-abt/entry-12632620459.html
例えば
●桃太郎が
「オラ、鬼ヶ島へ鬼退治に行く」と
言い出す
→桃太郎の自己実現を求める
衝動の表れ。
「自立したい」
「もっと立派な自分になりたい」
「人の役に立ちたい」
「自分の生に意味を見出したい
(昔話の桃太郎のメッセージから引用)
このようにワンシーンで捉え方はいくつもあり、何かを変えてしまうとメッセージ性は変わってしまうのです。
例えばこれを桃太郎が将軍に任せて鬼退治をしたという記述に替えたとします。
そうすると君主論を意識した王道のあり方を表現した作品になってしまい、伝わり方が全然違ってくるのですね.......
★ではどうすればいい!?
面白かったです。
表現規制派は多分そのようなことを言うんじゃないかと思いました。(僕は表現の自由を守るべきだと思っています)
自分的にはおとぎ話の解釈を今風にアレンジして、例えば猿かに合戦の記述も今風に敵を倒すのは良くないとして和解のオチにしてしまうとか。
古典の解釈を変更した作品を出してみるというのも面白い作戦ではないかと思いました。メッセージ性やテーマ性を今風にアレンジして、出してみるというのはいかがでしょうか?
とは言っても、
私的にはこういう作品でも面白いと思うので、メッセージを考慮するのであれば面白かったです。
そういう絵本の解釈を変更したアニメを出して、新しい価値観を全面に出した絵本というのを出してみるのも面白い気がします。
★備考
このアニメからおとぎ話でも新しいことを付け加えることで、面白くなるのであれば例えば映画などに新解釈・三國志などありましたよね?
既存の三国志の解釈を変えて、新しい三国志を作ったというものです。
あのように昔のものでも作り直して解釈を変更してしまえばいいと思うんですよー。
なるほど。
他に戦国無双五もアレンジしています。このようにストーリーをアレンジすることにより新しい解釈を作れるのではないかと思います。