てとてと さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
CLAMPのドタバタ百合萌えワンダーランド。全2話合わせて29分弱のOVA。
jKが不思議の国のアリス的シチュエーションとキャラたちに百合イタズラされまくる感じ。
1話目が13分弱、2話目の「鏡の国の美幸ちゃん」が16分。
殆ど同じノリなので、纏めてレビュー。
【良い点】
コンセプトの潔さ。
小難しいドラマやストーリー皆無、シュールな状況に巻き込まれ困惑する女の子の百合萌えを、頭カラッポにして堪能できる。
脈絡が無く次々と繰り出されるシュールな展開は、まるで悪夢を彷徨う感覚。ただし百合百合で可愛らしい悪夢。
様々なフェチで百合イタズラされまくる萌えアニメだけど、絵が綺麗で上品さを感じる。
露骨なパンチラをはじめあざといシーン多々あり。
美幸(みゆき)ちゃんの天然能天気な性格や、気の抜ける単調なBGM、視点をグルグル動かす演出などで、脈絡が無い夢の世界を表現していた。
ゆるいドタバタミュージカル調でテンポ良く楽しい。
楽曲は特に良いわけではないが、妙にクセになる。
キャラデザは古いがCLAMP絵で可愛い。
声優陣は当時のアイドル声優筆頭な國府田マリ子氏の天然ドジっ娘を堪能できる他、近い時期のCLAMP作品出演声優多数。
【悪い点】
キャラデザが古くて垢抜けない。レイアースやCCさくら程の華は無い。
美幸ちゃんはまだ良いが、他があんまり萌えない。
百合イタズラが下品じゃないのは良いが、アッサリ気味で見所としては弱い。
美幸ちゃんの天然能天気さは可愛いものの、終始リアクションが安定し過ぎていて地味に感じる。
多種多様なフェチ責めされてるんだから、リアクションで見せてほしかった。
他キャラも個性的だが見せ場が少ない。
鏡の国の美幸ちゃんのチェスシーンが雑。
駒同士で殴って負けたほうが裸になるシーンは笑えるものの、やや趣味が悪い。
【総合評価】6点
実験的な?百合アニメ。
他愛が無い内容だけど、30分見入ってしまう不思議な魅力あり。
評価は「良い」