tinzei さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ソウガとレイナの声を変えるなら、ラオウも変えてくれよ・・・・・・
TVアニメで描かれなかったラオウの覇業を描いた作品。
『真救世主伝説 北斗の拳』に関係した話やキャラが出てくるから、もしこれから観る人はソウガやレイナが出てくる第1作だけでも観とくのをオススメする。
時系列としてはラオウが旅を始めてから、サウザーと対峙するまで。当然、原作に登場するキャラも多いから、『北斗の拳』の知識がないと厳しいけど、専門用語や北斗南斗の関係性が表に出てくるわけではないから、最悪ラオウ・ケンシロウ・ユリア・トキの存在だけ知ってれば観れる。
ラオウは『真救世主伝説 北斗の拳』と同じで宇梶さんが演じてるけど、ソウガとレイナに関しては声優が変更されている。レイナは柴咲コウだったから難しいかもしれないけど、ソウガは運昇さんだから続投で良かったと思うけど、時系列が離れてるわけでもないのに今作で見た目がだいぶ若返ってるし、ビジュアルのイメージを大切にしたのかな。まあこの二人に関しては今作だと本職声優が演じてるからさほど問題はないんだけど、『真救世主伝説 北斗の拳』の時も思ったけど、ラオウの宇梶さんが酷すぎる。威厳もへったくれもないし、『真救世主伝説 北斗の拳』の5部作も全部観たけど、未だにキャラクターとの違和感が拭えない、せっかく変えるなら宇梶さんも変えて欲しかった・・・・・・。
ストーリーの繋がりはあるけど作画は全く違う。所詮TVアニメだから期待してなかったけど、戦闘シーンとデザイン性はともかくグロさは劇場版・OVAの前作より上だった。
設定に関して、『真救世主伝説 北斗の拳』もそうだけど、サウザーの存在が大きすぎる。確かに南斗最強だけど、TVアニメ観てると、対北斗に特化してるだけでそこまで強キャラに見えない、だからラスボスっぽく描かれるのも違和感を感じる。
とはいえ、完全オリジナルストーリーだし、ラオウ視点っていうのも面白かったから、『北斗の拳』を観たのならついでに観てみるのも良いと思う。一応作品の位置づけとしては、『北斗の拳』の派生作品『真救世主伝説 北斗の拳』の派生作品だけど、正直『真救世主伝説 北斗の拳』より見応えがあったから、もし1作すら観るのが嫌なら、この作品だけ観てみるのもいいかもしれない。
物語には関係ことだけど、9話で出てきたダガールの女を下手くそな人が演じてたから、有名女優かと思ったら、大して知名度の無い女優だった。
【各話簡単あらすじ】
1→ラオウは幼馴染のソウガ・レイナと共に鬼厳城にすむ鬼王ゴラムを倒し、城を手に入れる。
2→ラオウはギオンを攻める途中、黒王という巨大な馬に会い、黒王の部下の馬共々配下にする。
3→鉄壁の城に攻めあぐねていると謎の女サクヤが現れ、一夜で城を落とすと言う。城主に色仕掛けを仕掛け見事城を落とす。
4→カサンドラ監獄で暴れる巨漢ウイグルを見込み監獄の獄長にする。レイナがサクヤに三人でカサンドラ落とした時の話をする。
5→トキを見つけ、まずレイナが説得に向かうがサクヤが現れ去れと言う。しかしラオウが直々に来て、トキはカサンドラに繋がれる。
6→ラオウは人材を補うため南斗の智将で隠遁生活を送るリュウロウを誘いに行くが、断られ戦闘になり殺す。
7→ラオウは決意を強め拳法狩りを始める。その途中リュウガと会い拳王軍に入れる。しかし殺戮をするリュウガと反対するソウガが対立する。
8→ソウガはリュウガの真意を知りラオウたちと同じく鬼となる。リュウガはレイナとサザンクロスのキングを討ちに行くが、ジュウザと会いキングの正体と妹ユリアの死を聞き兵を退く。
9→レイナが勝手に女を集める国を探りに行く。しかしそこを治めるユダの部下ダガールに捕まるがラオウによって助けられる。
10→ソウガは冥王が支配する砂漠の街を調べるが罠にハマり余命2ヶ月となる。ラオウはソウガが黒山陰形拳にやられたと推察し、街へ進軍し冥王を陰で操っていた黒山陰形拳の使い手ガイヤを倒す。その後ラオウはリュウガからサクヤが黒山陰形拳を使っていたことを聞く。その頃サクヤは聖帝に会っていた。
11→聖帝の誘いを断ったサクヤは聖帝に会ったことがバレて捕まる。ラオウは聖帝がサウザーと知っても攻めるが、ユダの策に乗ったサウザーは和睦する。ソウザはレイナがサクヤから受け取った文を受け取り、拳王府が危ないことを知る。
12→ユダが拳王府を襲う。レイナはサクヤを呼び戻し共闘する。拳王府の危機を知ったラオウが現れユダを倒そうとするが、サウザーが現れる。
13→サウザーとラオウの戦いが始まる。北斗神拳が効かず驚くラオウだったが互角の戦いをする。お互いが止めを刺そうとするとき、サクヤが割って入り死ぬ。サウザーはラオウと同盟を結び直し去る。一難去ったラオウだったが、カサンドラがケンシロウの手で落ちたという報を受ける。