うぐいす さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
いじめの対処法のうちのひとつが丁寧に描かれている
1期から引き続きだが、2期の方が圧倒的に面白い。
基本的にモノローグで構成されるストーリーだが、主人公だけなかなか感情移入できない。キャラ立ちが甘いためポエムがかっていて軽い言葉遊びに感じた。
あと、1手詰めの詰将棋すら間違う自分にとっては、将棋の対局を解説含めもう少し見たかった。定石とかコツとかも知りたいし。
病気持ちの二階堂に対してわざと千日手に持ち込み時間をかけさせて勝利する確率を上げるようなやり方は失格にはならないのかと疑問。
舌打ちや過度の貧乏ゆすりや大きな音を立てるのも出入り禁止にならないのか疑問。
NHK総合だからなのかは分からないが、いじめの話を数話で終わらせるのではなく最後まで終わらせないままEDにしたのは良かった。
周りが手助けしても余計に悪化するさまだったり、大人が介入するべきか否かだったり、表面上の解決の後も永遠に続く起こったいじめによる被害と、被害者の壊された人間性、加害者の更生という名のケアだったりというリアリティがそこに描かれていた。
一般的には大人である教師に相談して聞く耳持たずの時点で大人が介入するべきなのだろうと思っているが、個人的にはそこまでも待てない。
以前、弟が勤め先で上司から嫌われ容姿の事を罵られ続けていると聞いたとき、居てもたってもいられず黙って本社に行き名前を伏せて抗議というかお願いをしに行ったことがある。
コンプライアンス部から2人出てきて、どうなったかは聞いていないが環境が変わったらしい噂を聞いた。しかし、そこで蝕まれたものは必ずあって本人の人生からは一生消えないのだと思う。
友人のひとりにチラっとその話をしたら過干渉だと言われたが、今甥っ子や姪っ子がいじめ被害者になったらやっぱり居ても立っても居られないだろうなと自分を予測。いじめ加害者にでもなろうものならそれこそ、、、と長々と書きつつ自分は他人から見たら何がしかのモンスターなのだろうかとも考えさせられた。
まあアニメとしては「聲の形」のようなあり得ない解決話でも良いのだろうが。