てとてと さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ナウシカとキノコ的な?ポストアポカリプス冒険バトル?
文明崩壊後、謎のキノコや、人や物を錆びさせる風が吹き荒ぶ世界観。
キノコで人を癒す少年と、キノコの力で戦う少年が出会い冒険する。
【良い点】
世界観構築は魅力的。キノコを用いた戦闘も独特。巨大蟹に乗ったり。
ドロヘドロぽいキノコ前面に出した設定がユニーク。
錆び風で滅びかけている世界、錆はキノコのせい?キノコ守りは悪?と思われていたが実は…
互いの信念と目的の為に共闘するロードムービー、全体的なストーリーは悪くなかった。
優しさと強き意志持つ医者ミロと、アウトローの戦闘男子ビスコがバディになっていく友情も良し。
花江夏樹氏演じるミロの魅力は中々。
体を錆に侵されながら気高く戦う、ミロの姉パウーもかっこいい。
キャラクターに芯が通っていて、やりたい事とやるべき事が明快。
【悪い点】
前半の時系列が分かりづらい。
キャラの掘り下げや交流が間延びしがち、軌道に乗るまでは作風の癖の強さが悪目立ちしていた。
癖の強い作風に馴染むまで大変なためかスロースターターに感じる。
ようやく盛り上がってくる黒幕との対決が敵の卑劣さで不愉快、テンポが悪く不快感が長引きがち。
主人公サイドの善人さがイライラさせる要因になりがち。
全体的に悪い意味で予定調和。
キノコ守りの真実とか意外性あまり無かったり。
戦闘シーンがイマイチ。
独特ではあるが間延びしがちでカタルシスが弱い。
世界観やキャラは良いが、持ち味を出すには寄り道的なエピソードの積み重ねを要するタイプ、1クールでは足りていない。
キノコ守りと世界の関係は十分描写されてはいるが、それでキャラの魅力に繋がるかというと微妙。
前半作風とキャラ関係が分かりづらく掴みで失敗、中半以降は掘り下げ不足のまま進行、話の内容は分かるがあまり面白くない。
主要キャラが最初から信念完成されていて、交流掘り下げによる変化が乏しいためか?
【総合評価】3点
面白そうな要素多く作劇も手堅い割には何故か微妙だった。
面白くなかった理由を自分なりに纏めたけれど、
あまり的確ではない気が…
評価は悪い付けるには惜しいので「普通」にしておく。