ハニワピンコ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
コナンの殻を破れ!
"コナン映画"から離れようと色々試行錯誤して、今までのコナンの悪い所を切り取って活かしきれてない要素を活かして"映画"として普通に面白い作品が出来たという例
今までのコナンと違う部分としては
犯人が黒づくめとして暗躍するシーン
君がいればが流れている
おっちゃんや蘭等の見せ場を無理やり作ってない
コナンが自主的に動いている
とまぁこんな感じで、特にコナンお約束の蘭がピンチ展開からのラブロマンスを今回は佐藤刑事と高木刑事に置き換えているから新鮮で味のある要素だった
黒い人として爆弾を設置したり暗躍するシーンを暗いBGMと共に流したりしているのも従来のお約束だったけれど、これをカットしたり映画の流れの中に組み込んで一緒に犯人も描写する事で途中で流れを切る事無いので良い演出
コナンの活躍に関しては、ラスト締めるのは毎回コナンだけれど、それまでは服部 赤井さんや安室だったりに中盤後半の尺を取られがちなのを、安室をサポートに回すことでコナン主体で事件解決を視聴者も同じように追えて体験出来た
とまぁここまでは結構褒めてて、ここ10年でかなり上位に入る作品だと思っているけれど、それ故に気になる部分も多いいうのが実際のところ
コナンの飛び降りの反動が無さすぎ
ヘリの事故なのに怪我がなさすぎ。安室超人過ぎ
被害者グループの何でも感
ミステリとしては物足りない
回想の利用の仕方
伏線
コナンがどうやって説明したかはしらないけれど、説得した被害者グループ使って犯人を強制的に自白させる流れに持っていったが、結局決定的な証拠を出せていないと思う
それと花婿が犯人だというミスリードがあったけれど、そもそもその線だったとしても唐突過ぎて理解不能だったから展開に着いていけなかった
犯人と被害者グループのバックボーンが殆ど描かず警察学校組の回想を多くしていて犯人は“ただの爆弾魔”でしかなかったし、被害者グループらの行動も正直やり過ぎで看過できない部分さえあったと思うから、この何でも感で事件を無理やり解決した感は否めないのでミステリーとしては少し物足りない
今年コナンは、よく爆発してアクションもキレキレで街中での大規模犯罪も夢があって良いし全体的にオシャレな雰囲気もあって、好きな展開や良いと思う演出ばかりで楽しめる要素はあったんだけど、そうはならんやろって展開や、推理がそこまで無くて伏線という伏線もあったけどそこまで重要でもないし関心するほどでも無いから、結局の所“盛り上げられる要素はあったけど力量不足でまとまるまでの強引さは少し残念”って印象の映画