nyaro さんの感想・評価
3.8
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「わっちは…ありんす」を愛でる作品。商取引に関しては???
さて、全体的なストーリーは面白いと思います。ホロとの出会いやエピソード毎の事件の緊迫感やラブストーリーがなかなか進まないようで進んでいる感じもいいです。
絵柄もいいし背景もいい。画面の雰囲気は少しくすんだ感じで味わいがあります。
キャラ的にはホロのヌードはまあ全く色っぽくないですが、セリフとかツンデレなのはなかなかいいですね。あの冒頭出てきた女性とか羊飼いの少女とかもなかなかのキャラ付けかと。
羊飼いの少女がなんで狼に強いのかの説明がちょっと曖昧だし、犬もホロに吠えるとかのシーンがなかったのでそこの設定はよくわかりませんでした。
欠点です。肝心の商取引です。{netabare}特に武具のところですが、あそこを見る限り、信用取引ができる裏付けも商取引の慣習もセーフティーネットもない感じがしたんですけど、どうなんでしょう?
あの債権譲渡した商会はどうなるの?それでいいならヤバくなったらみんなそれでいいじゃん、という感じです。もちろん武器が値下がりしてなければそれで良かったんでしょうけど、香辛料の相場の差がない事で手を出さないのに、高級武具の相場についての情報がないのに手を出したのはなぜ?銀も香辛料もあれだけ慎重だったのに悪徳商会とそれで信用取引するなんて…
この回の最大の問題は武器の値段の情報の不自然さにつきます。しかも主人公から言い出した話です。あの商会は武器さえ値下がりしてなければ、債権を飛ばすメリットがないですよね?しかも破産寸前なのにコショウを現金で買えるキャッシュももってました。
ちょっと良くわからないので後で何かで意味を調べるかもしれません。
その差額を埋めるための密輸…あそこで利害関係が異なる人間に金を更にかすとか…。借金も配偶者を連れて歩くのが駄目とかいう世界観でしたっけ?お話のためのお話感があって、肝心の商売と道徳感の部分が理解できませんでした。{/netabare}
総評すると、全体的な旅の話と2人のラブストーリー的なところと掛け合いはとてもいい感じなんですけど、中身がなあ…銀の貨幣の価値のところはまだ理解できますが、武器のところがなあ。私の理解不足なのか設定が安易なのか今のところわかりませんが、いずれにせよ納得感は無かったです。
ストーリーの評価を低めにつけていますが、これ、商取引云々を単なる話の展開と割り切ってしまえば、面白いです。4くらいつけてもいいかもしれません。一応、題名の香辛料が経済を指しているなら、そこはちゃんとやって欲しいので、2.5にしました。
ただ、まあ商取引が緻密だという意見も当時聞いた気がしますので、私がもう一度ちゃんと見た方がいいんでしょうね。
追記 「…ありやんす」が語尾かと思ってましたが、さっき確認したら「…ありんす」でしたね。久しぶりに聞くとやっぱりいいですね。