ゆーな さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
籠の中の鳥が悪魔になった日
進撃の巨人1期を見たときにはこんなに話が広がるなんて思っていませんでした。
なんでかわからないけど襲ってくる巨人と命がけで戦う人類の戦士達の勇敢な生き方を見せる一方で人類は一枚岩じゃなくて、自分の権力や身の安全しか考えてない権力者達の醜い姿も描いてきて、単純に人対巨人の図じゃないのはわかって、人の中にも敵がいるという複雑な世界観って思って、でもそれが世界観の大部分だと思っていました(*´ο`*)=3
でも、話が進むうちに巨人の謎を少し見せ、壁の謎を少し見せ、王国の謎を少し見せ、壁の外の謎を見せてきて、そんな単純な話じゃないよ、もっと頭を働かせて考えてみてって私たちに訴えかけてきました。
壁の中の世界は、広大な世界に比べたらホントにちっぽけな世界で、井戸の中しか見えてなかったんだってエレン達は気づかされた。
そのメッセージに気づいて世界の謎のこと考えていると、次々とヒントが見せられて、海にたどり着いた時、壁の外の敵について目を向けることができると思います。
巨人はどこから来るの?(o・ω・o)?
その疑問の答えはきっと、海の向こうにあるって思った。
海の向こうには壁の中の常識では考えられない豊かな世界が広がっていました。
井戸の中の蛙が、やっと外の世界を知ったのです。
そこからは外の世界の姿を見せてきて、やっと世界の全体像が見えてきた時に、世界の真実を知ったエレンは争いの連鎖を止めるために、エルディア人を産まないようにするのではなくて、島の外敵を滅ぼすことで争いの連鎖を終わらせる道を選びました。
敵がいなくなればもう誰も苦しまなくて済む。
でも、それまで一緒に苦楽を共にしてきた仲間達は、そのエレンの決断にうなずくことはなくて(/_<。)
一緒には行けない、でも、それまで仲間達のことを真剣に考えて命がけの闘いをしてきたエレン、その姿を見てきたから、仲間達は簡単にエレンを切り捨てるなんてできません。
恨みも憎しみもない、やりたくない、でもやらなきゃいけない。
虐殺はダメだ、これを肯定する理由があってたまるか!(# ゚Д゚)
ハンジさんの言葉はみんなの背中を押しました。
そしたら、それまで敵対していたアルミン達と、マーレの戦士達と、諸外国が手を取り合ってエレンを討伐するために一致団結しました。
今まで恐怖しかなかった知性を持った巨人達の味方になった時の頼もしさ。
昨日までの怖くてどうしようもなく憎い敵が味方で、昨日までの頼もしくてどうしようもなく大好きだった友達が敵で。
こんな悲しいことってある?( p_q)
今や全人類の敵になってしまったエレン
エレンは悪魔になっちゃったの?
そんなところで終わって、あとはエレンが討伐されるだけの話なのかな?
それともエレンがすべてを滅ぼしちゃうお話なのかな?
今までの進撃の巨人を振り返ってみたらそんな単純な話なんて思えなくて
エレンの目的はホントに外の人間の皆殺しなんでしょうか?
まだ何かあるんじゃないの?って思ってしまいます。
すべての敵を駆逐してやる
エレンらしい言葉だけど、エレンのその単純な言葉は、何のためだったの?
アルミンの、ミカサの、調査兵団のみんなの幸せを願った純粋な言葉だってわたしは思ってるよd(゜ー゜*)
エレンは間違ってるの? それとも何か別の狙いがあるの?
それはわからないけれど
わたしはエレンのこと最後まで信じたいって思った
世界の敵になって人を滅ぼそうとしているのも、きっとみんなが幸せになるためにしていることだって、信じたいd(゜ー゜*)
悪魔なんていなかった!って言って終わりたい。
それが友達でしょ?
そんな風に思いながら見てました☆
続きはまた来年、またねエレン(* ̄▽ ̄)ノ