うぐいす さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
アニメでしか描けないものもある
広島に原爆が落ちて多くの命が失われる中で主人公が強く生きていこうとするお話。
古いので古いなりのアニメ。
原爆が落ちて人がどういう死に方をしたのかを表現するには実写では難しいだろう。
戦争というよりも原爆が落ちた後、それでも前を向いて強く生きていく姿を描いている。
反戦やアメリカによる原爆投下の正当化や当時の日本政府への怒りなど全くないので物足りなくすら感じる。
個人的には小さい頃家に漫画全巻揃っていて繰り返し読んでいた記憶がある。
単純に漫画として面白かった。
併合だの言っても侵略戦争をしたのは事実だし、敗戦した今侵略される側になってる。陸軍と海軍を統率できなかった東条英機も独裁者でも何でもない。軍人の今のBLにも勝る天皇ラブな加減もよく分からない。
ひたすらモノ作りして国力を上げたが商売下手でそれを活かせず、また先見性もなく世界の中で霞んでいく様は産業戦争での敗北のようであり、「何回戦争に負けるんだよ!」と我が国を情けない国認定してしまっている客観的な自分がいる。
唯一世界に誇れるのは「宗教の自由」であり、これについてはとても先進的な思考であると思う。
8月6日に広島に原爆を落として降伏しなかったから9日に長崎に落とされたとされてるが、たった3日で原爆の被害を把握できるはずもなく、落とす気満々だったのは予想に難しくない。3投目の予定もあったらしいが。
唯一の被爆国なのだから、日本はもっと被爆国押しするべきだと思う。
8月6日、9日は広島も長崎も政府に文句を言う日にすれば良いのにとも思う。
唯一の被爆国日本は、遠い未来でもいいからアメリカ政府に「原爆投下は間違いだった」と言わせる義務があると思う。