RFC さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
和菓子をモチーフにした日常系
和菓子屋のお話ということで、視聴開始。
なお私自身は甘いものは特に必要ない人種で、
時折洋菓子をつまむ程度です。
和菓子は自分で購入することはほぼありません。
【作品概要】
ミュージシャンでの成功を目指し東京在住の納野和。
夢をあきらめ、
和菓子屋の実家に帰るところから物語は始まります。
【作品に対する感想】
和菓子屋をロケーションに繰り広げられる
ほのぼの日常系作品ってとこでしょうか。
雪平一果の特殊な状況が強めのスパイスですが、
割とまったり日常系ヒューマンドラマですね。
1クールで物語の核心についてははほとんど進んでおらず、
私的には「もうちょい進展してくれよ」と思っていますが、
日常系が好きな方はおすすめです。
1)物語
和菓子のうんちくは、
好きな人はかなりツボではないでしょうか。
物語の核心そっちのけで私のツボだったのは
佳乃子と美弦の三角関係(^^;
ふにゃふにゃ男子の和のどこに惹かれたのかは謎ですが、
二人の水面下での思惑(やや黒め)が笑えました。
一果母の話、双方の言い分、想い、重かったですね。
権利的には母の方が強いんでしょうけど。
一果の想いを優先してあげたのはいいんですけど、
法的なところとかどうなってるんでしょうか?
まあ、皆さんが不満に思ってないので、
心情的には問題ないのかもですけど。
2)作画
背景はやや水彩画タッチ。
やわらかい作風にマッチしてると思います。
こだわりを感じたのは水着回の時の佳乃子。
水着が肌を少し押し込んでるように作画されてます。
ただ顔の淵の手前側が白でべた塗されてるのは違和感大です。
4)音楽
OP 菫
しっとりとしていいですね。
坂本真綾さんの歌、耳にする機会が増えたような気がします。
5)キャラ
➀納野和
社会人とは思えないふにゃふにゃな人。
優しいっちゃ優しいのかもですけど、
それだけじゃあなーって思っちゃいます。
➁雪平一果
小学生とは思えないしっかりした子。
この娘の境遇を想像すると、
幸せになってほしいと切に願います。
➂堀河美弦
バイトに兄妹の世話にギターに学業にと忙しい娘。
生活力ある娘は好感持てます。
この娘は和むよりもっと良い人見つけてほしいかなーって
思っちゃいます。
➃松風佳乃子
割と常識的な女性。
ダメ男をほっとけないタイプなのかな?
ビジュアル的に何故かつぼった人でした。
私の年齢のせいか、和は佳乃子とうまくいって
ほしいなーって思っちゃいます。
6)印象深いシーン
{netabare}
➀水着回
あかん。
佳乃子にしか目がいかない!orz
和と佳乃子、どっちもが「振られた」って
思ってるのが面白いですね。
➁板挟み一果
元カノ佳乃子と片想いの美弦の間で
汗ダラダラの一果が「うわ、きっつ」(^^;
一果は小学生とは思えない気遣いの娘ですね。
佳乃子と美弦、二人ともいい娘なんですけど、
恋の面では割と双方相手にしてないところがまた
笑えます。
いいぞ、もっとやれ(笑
こういうピキっと場が凍る笑いの取り方、
浅野りんさんらしさだと思います。
{/netabare}
7)原作者について
視聴始めてから知ったのですが、
原作者は浅野りんさんなんですね。
子供の頃読んでたDQ4コマ漫画の執筆者の一人で
私の推し作家で、よく覚えてます。
・キャラ&世界観崩壊上等で独走する
柴田亜美さん&江藤ヒロユキさん
・少年向けらしい解りやすいパンチ力の牧野博幸さん
・勢い最重視の西川秀明さん
など濃ゆすぎる作家さんが並ぶ中、
浅野さんはさっぱりとした絵と、くすっと笑える
ハートウォーミングなギャグが逆にOnlyOneでした。
まだ作家を続けてらっしゃる方がいたことに
嬉しくもあり懐かしくもありましたね。