nyaro さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
存在自体が狂ってる。だけど面白い。阿良々木くんの先輩でしょうか?
スプラッターホラー?アダルトリョナ?どM系ギャグとでもいうんでしょうか。ジャンルはよくわかりませんが、一応ギャグらしいです。
魔法少女をおそらくパロディにした感じですね。エスカリボルグが魔法の杖ということでしょう。天使の輪が〇〇なのには笑いますが。
雰囲気はゼロ年代前半のアキバの電波系ですね。陰からマモルとかバトルプログラマーシラセみたいな極度に萌え要素を形式化された美少女キャラが登場します。
で、分類すると多分、不条理ギャグなんでしょう。とにかく殺される…そして生き返る。人の命の絶対的な軽視と同時に人が死なないという世界観。流血を笑い飛ばす。人が苦しむ。
不条理と言えばと吾妻ひでおですけど、そういう感じじゃないですね。ちょっと具体的に登場人物が痛いという点では入間人間的でもあり、不条理の方向性では吉田戦車的でもあり…主人公がとにかく血まみれになるという点では、西尾維新…特に阿良々木くんが正当な後継者の気がします。(追記…ノリでいうとアクセルサーガのアニメ版の悪ふざけとかは近いですかね)
まあ、いろいろアナロジーを上げるしか言いようがないアニメですね。ですけど、まさに「類例を見ない」アニメです。類例があるとすればアダルトリョナものでしょう。
多分2次創作したら2次のほうがマイルドになるのでは?という感じです。
と言う風にデフォルメ萌え美少女の狂った血がドバっとでて頭が吹っ飛ぶようなアニメですが、絵柄の関係で見ていて気持ち悪いとかおぞましいという感じではありません。
そしてなんといっても不思議なことに面白いんですよね。出落ち感はありますが、少なくとも1クール分12話相当までは普通に面白いです。そして恐ろしいことにラノベの原作付なんですよね。この作品ってどうやって文章にしたんでしょう?中身よりも存在が狂っていると言っていいでしょう。
そしてOPの電波ソングは耳から離れなくなること請け合いです。