きりがくれ さんの感想・評価
2.0
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
ごめんなさい。
自分には響きませんでした。好きな方ごめんなさいです。
これで秩父三部作を全部観ました。「ここさけ」にドはまりした私ですが,「空青」はまったく響かず,この「あの花」も私にはダメでした。
この作者グループは,「自己肯定への筋道」を描くのがお好きなようで,三作はその点で似通っています。肯定する過程のクライマックスで,心情の吐露と理解者との交流,みたいなパターンも同じです。そういう方向性が自分に合ってないわけではないんですが。。。
途中,なるこさんが主人公に {netabare}バイト先で告るところあたりまでは,まぁまぁついていってました。が,そのあと「花火エピソード」→「クライマックス」のパートに入ると,とってつけたようなテキトウ感を感じてしまいました。「恋愛」+「不登校」+「幼児期の追憶」+「おばけ」+「成長物語」をまぜまぜした設定を思いついたまではいいが,オチとして設定した「全員心情吐露大会→すっきり」までの描き方がうまくいってないというか・・・その過程が「花火打ち上げ」なのも,なんか自分には入ってこないというか・・{/netabare}
なるこさんは魅力的です。途中まで,この作品はじつはなるこさんが主人公で,やどみさんやめんまさんは「設定のための背景」なのかと思ってたくらい。
ヒロイン(めんまさん)に魅力がありません。「幼くして亡くなった」というインパクトを差し引いても,なぜあんなにグループ全員に特別に好かれる/意識されるのか,いまいち理解できないです。それと,設定は「身体は成長しているが中身は幼児」という話ですが,身体もとても高校生には見えず,設定の具現化にも失敗してると思います。中途半端というか。
あとのキャラクターは,進行のための狂言回しみたいなもので... めんまさんの母親さんの描き方は,話の緊張感を高めるためにエグみを持たせたのでしょうが,すべっていてかえって雑音になっていると感じました。めがねのつるこさんは,後半で髪をばっさり切ったそうですが見てて自分がそれに気づかないくらい地味な扱いでした...(まぁ自分の注意力散漫のせいですが)
最後に。こどもが亡くなるストーリーは自分はあんまり見たくないです。
ということで,見る人を選ぶやつかなーと。