秋川 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
中盤がつまらなかったけど全体的には面白かったです
前半の禁忌に触れている感じ知っちゃいけないことを知ってしまうゾクゾク感が面白かったです。ただ、中盤になると飽きてきます。瞬がいなくなったり守がいなくなったりと似たような展開だなと思いました。
ここからは俺の自己満です。
見た後で守と真理亜が神栖66町を離れてどうなったのかかなり気になりました。原作でも守と真理亜が神栖66町を離れた後にどうなったのか明かされていないみたいなので自分で考えました。
富子さん曰く、スクィーラが倫理委員会に提出した真理亜と守の骨は、DNA鑑定により真理亜と守のもので間違いないとのことです。このことから真理亜と守の死亡は確定しており、その真理亜と守の骨を提供したのはスクィーラであることから真理亜と守を殺したのはスクィーラだと考えました。
ここでスクィーラ達がどのようにして人間の真理亜と守を殺したのか気になりました。子供一人ですらバケネズミのコロニーを潰すことができるのに子供二人を相手にどのようにしてスクィーラ達がどのようにして真理亜と守を殺したのか考えました。
スクィーラ達は寝首を狩ることで真理亜と守を殺したのだと考えました。富子さん曰く、周辺の町に守の討伐命令が出ている中、子ども二人だけで生き抜くのは難しいとのことです。また、真理亜と守は夏季キャンプでスクィーラと深く関わっておらず、いざ窮地に立たされると早希達を置いて真っ先に逃げるスクィーラの面従腹背の本性を知りません。守は失踪中にバケネズミに助けられています。このことから真理亜達かスクィーラかのどちらかがアプローチして、スクィーラが真理亜達のサバイバル生活を助ける体制ができ、真理亜が子どもを産んだ後に寝首を狩ったのだと考えました。
ラストのメシアを殺すトリックについても考えてみました。
メシアに覚の扮装をした奇狼丸を攻撃させ、攻撃が終わったタイミングで奇狼丸が扮装を解く。そうするとメシアは「自分は同種であるバケネズミを攻撃してしまった」と認識し、愧死機構が発動してメシアが死ぬというトリックでした。
しかし、奇狼丸がメシアに向かってゆくシーンで奇狼丸の後ろに早紀がいて、呪力でメシアの取り巻きのバケネズミを殺していました。見ていてなぜだろうと思いました。そもそもこのトリックを使うなら奇狼丸とメシアに1on1させればいいのではと思いました。そこであのシーンで早紀が後ろにいた理由を考えてみました。
もしあの場面で奇狼丸を一人でメシアに向かわせていたら、メシアが奇狼丸を攻撃する前にメシアの取り巻きのバケネズミが、奇狼丸を攻撃して殺してしまうかもしれません。そうするとトリックを使ってメシアを殺すことができません。そこで早紀が奇狼丸を取り巻きのバケネズミから守る必要があったため早紀が後ろにいたのだと考えました。
また、奇狼丸がメシアに向かっていくシーンで奇狼丸が取り巻きのバケネズミに指を指したタイミングで早紀がそのバケネズミを殺すことで
メシアにより確実に奇狼丸を人間だと認識させる効果もあるのだと考えました。
スクィーラは最終話の裁判のシーンで「私たちは人間だ!」と言っていましたが、スクィーラがどのようにしてバケネズミが元人間であることを知ったのか疑問に思いました。
ミノシロモドキに聞いたのかと思いましたが、4話で瞬がミノシロモドキに「奴隷王朝の民や狩猟民族(呪力のない人間)はどうなったのか」と聞いた際にミノシロモドキは「残念ながらご質問に答えられません」と答えました。ご存じの通り、呪力のない人間は遺伝子を操作されてバケネズミに帰られました。ミノシロモドキに聞いても答えないことをスクィーラがどのようにして知ったのかわかりませんでした。
紛らわしいので愧死機構やバケネズミが生まれた経緯を自分ように整理。
暗黒時代(能力者と非能力者の抗争の時代)によって人口が大幅に減少したことを受けて、果てしない抗争を終わらせるため能力者に愧死機構を植え付ける。(愧死機構は呪力によって発動するため非能力者には無効)
↓
しかし、呪力を持たない非能力者は能力者を殺せるのに呪力を持つ能力者は非能力者を殺すことができない問題が浮上する。
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そこで呪力を持たない人間の遺伝子を操作してバケネズミに変える。バケネズミの容姿は醜く、人間とは大きく異なっている。そのためバケネズミは元人間と認知してた当時の人達でも愧死機構に影響されずバケネズミを殺すことができる。
覚は最終話にてバケネズミが元人間であることを頭では分かっていても人間と見なすことができないと言ってます。さらに早紀がスクィーラの無限地獄の罰を解いて間接的にスクィーラを殺すシーンでも早紀が愧死機構による発作に苦しむ様子は見受けられません。