かんぱり さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見えない青い鳥
京都大に在学中の「私」の大学生活の日々?を綴った物語。
まず感じたのは、状況説明というか独白シーンが結構長くて、しかも早口でペラペラしゃべるので、ながら見じゃなくて集中して見ないと置いてかれる感じですね。
セリフ回しが、である調で小説の朗読を聴いてるような、ラジオドラマというか、ドラマCD聞いてるみたい。
この独特なセリフ回しがこの作品の面白さでもあるけど、好き嫌いが分かれるところかもしれません。
絵も独特ですが、実写も使ったりと魅せ方などが色々と工夫されていて面白いと思いました。
2話を見て、あれ?平行世界?とちょっとびっくり。
でも ちょっぴり記憶があるのかなと思われるシーンもあったりしてよく分からなかったですけど、たぶん平行世界の話なのかなって。
主人公の「私」は様々な平行世界で大学生活を送ります。
色々なサークルに入っては、「無為な2年間」を送り、いつもああすれば良かったと後悔ばかり。
各話は毎回違う設定の話が続いていきますが、少しずつ物語全体の輪郭がはっきりしてくるような感じがまた面白いなぁって感じました。
10話で今までの話の点がつながったりと、もう一度最初から見返してみたくなりました。
占いおばばのお代がどんどん高くなっていったのには笑いました。。
「幸運は目の前にある。」
結局彼女の話していたことが真実だったんですよね。
9話での樋口師匠の言葉。
「バラ色のキャンパスライフなどない、この世は雑多な色をしている」
雑多な色で一見濁っているように見える世界でも、見方によって素敵な色に見えるかもしれない。
悪友と思っていた小津も見方を変えればいいヤツだったり・・
私たちの周りには気づいていない幸せが隠れていて、それに気づいて掴む一歩を踏み出せるかどうかが大事ってことを言いたいのかなって感じました。
ちょっとクセがあって世界に入り込みづらいところがあったりしましたが、伏線回収も含めた終盤の展開は面白かったです。