螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価
1.6
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 1.0
音楽 : 4.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
群フフに続くワースト2
3話まで観ました。まあ特に論ずるに値しない内容ではあります。いつものってやつです。
わたしでもきついのは女王への謁見シーン。旧知の仲とはいえイリーナが不遜過ぎる。女王のキャラのキツさも相まってやばかったです。
作画はまあまあ。別に良くはないですが。良い点はイリーナやジニーのビジュアルとか主題歌くらいでしょうか。
よくあるダメダメなろうアニメだと思います。
良い点
主題歌
5話のバトルシーン
不快なキャラが反省する展開があり、そこは好感が持てる。
イリーナは魅力的。
悪い点
性格が不快なキャラが多い。シルフィーやジニー辺りは嫌でも気になる人が多いはず。
展開や設定が陳腐。大体は魔王学院や失格紋を劣化させたもので真新しさは皆無。
流石にアードがモテすぎ。学園中の女子に好かれるとか、いくらなんでも作者の自己投影が過ぎていてキツイ。
4話
Aパートは謎ハーレム。抑圧されてきたジニーのサキュバスパワーが炸裂です。イリーナはモテまくるアードに嫉妬しまくってました。
Bパートはアード全く活躍してないやんけ!しかもどっか行ってる間になんかいきなり魔族宣言したぽっと出ツインテ先生にイリーナ攫われてますよ……今のところ無双しか取り柄無い作品なのにこの雑な話運びはあんまりですね。魔族の介入なんかやらないで普通にイリーナvsジニーやった方がまだ面白かった気がします。
5話
イリーナを攫ったジェシカとアードの決戦、さらにその最中でイリーナに秘められた謎が明かされる回です。
ストーリーとしてはそこそこ良かった部類ではありますかね。敵がかなり強いのもあって戦闘シーンもなかなかです。ただ、ジェシカの動機は全部ぶっ壊したい的なノリでかなり拙かったので共感は無理でした。
今までの悪評を吹き飛ばすだけの良さはあったとは思います。
6話
文化祭準備の最中、アードのかつての部下であるシルフィーが乱入し、アードvsシルフィーの決闘が始まりました。シルフィーはアードと深い因縁があるようですが……。
シルフィーを唆し、裏で動く子安演じるクレイマンもどきみたいなのも気になりますし、全体的には次回以降の話を盛り上げるための布石を撒く回だったと言えます。
7話
茶番回。ハーレム展開がありふれとは比較にならないレベルでキツイです。キャラに魅力が無いのもあってこの作品のハーレムは拷問に等しいと言えます。
具体的なツッコミどころはW.vstさんが分かりやすく触れていますので割愛します。失格紋の方がマシだったと思わされる酷さです。
わたしは主にシルフィーに触れましょうか。
前話からヒロイン組に加入したシルフィーについて、わたしとしてはW.vstさんの抱いた印象とほとんど変わりません。転スラの魔王ミリム・ナーヴァに近い、圧倒的な暴力を振るって周りを黙らせる傲慢さと幼さを兼ね備えたキャラ付けの彼女ですが、シルフィーにはミリムのような精神面における寛大さ、柔軟さが全く無いのでアードやイリーナがあまりストッパーとして機能していません。
ミリムは普段の幼稚な行動、言動とは裏腹に、配下や友好的なリムルたちから多大な信頼を集めるカリスマ性、人懐っこさやフレイの計略において策略を張り巡らせるのを得意とするクレイマンを欺くだけの強かさも持っていました。
シルフィーみたいに力を悪戯に振り翳すわけでもありません。あくまで強敵と戦うために必要な武力として用いるのみに留めています。
そうした硬軟織り混ざった人柄が魔王と呼ばれる所以であり、単なる無知な子供キャラで終わらせないだけの魅力をミリムの場合は持っています。おそらくシルフィーにはそういったものが無いから不快なんでしょうね。
今回の一般人を暴力で脅す展開について、ミリムがガビルを吹き飛ばしたみたいにギャグで済ませないからか、冗談で済ませるにはあまりに不快な展開になっています。茶番回なのに不快な気分にしてくるとはこれいかに。
結論を言うとミリムはマジで可愛くてめっちゃ好きなキャラですが、シルフィーは見た目だけは可愛いけど魅力は無いですね。ミリムとシルフィーでなんでこんなに差が出るのかは不思議で、なおかつ興味深く感じます。
ついでに。わたしとしてはエラルドの改心自体は嫌いではないです。エラルドがやったこと自体は不快ですが、自分の愚かしさを顧みて反省するようになった流れは比較的納得できる内容ではあります。
ジニーのキャラはえっと……サキュバスキャラとはいえイキリ過ぎでは。もうちょっと登場当初みたいな可憐な方が好きですね。強気なキャラはすでにオリヴィアやイリーナがいるので似たようなキャラは何人もお呼びじゃないです。
8話
学園祭でのアードたち演じるヴァルバトスの伝説の劇と、クレイマンもどきに洗脳されたシルフィーvsアードの戦闘で構成されています。
いやぁ、個人的にシルフィーが好きではないので洗脳されて戦わされようがあまり感情移入はできませんでした。クレイマンもどきも特に面白みの無いキャラでかつ見せ場も無く速攻で倒されたので魅力はありません。
この回はハズレですね。
9話
アード、イリーナ、ジニーがタイムスリップをし、ヴァルヴァトス率いる魔王軍が活躍していた大昔に飛ばされる話、その導入編です。不快な学園ハーレムやジニーのイキリが無くなった分、見やすかったですね。感想は導入編なのもあり、書きようがないので保留です。
10話
ヴァルヴァトスに代わり魔王になった存在がいることが示唆され、歴史が変化したことが明らかになりました。目的はその魔王を撃破して歴史の修正をするという形に固まりました。
で、話の内容なんですがひたすらに虚無でした。不快さが抜けると虚無になるってクソアニメの典型な気がしますが……。無駄にヒューマンドラマに寄せているせいで無双シーンが少ないからなろう特有の醍醐味は無いし、そのヒューマンドラマも低次元なやりとりが続くだけだからこちらも微妙。イリーナ、ジニーは知識でも戦力的にも完璧に足手纏いでいる意味が無いし影も薄いからヒロインを愛でるという見方も不可能だし、何を楽しめば良いんでしょう、これ。
11話
魔王の正体は全てを失った未来のアードでした。それアーチャ……げふんげふん。聖杯から与えられた呪縛に従うままに永遠の時の中孤独に戦い人を救い続けた結果心が擦り切れてしまった彼と中身もクソも無いアードを比べるのもおこがましいですが。アードは未来アードからリディアを救うためという動機で世界の破壊に加担するように迫られ、その後猶予をもらって葛藤するんですがリディアと喧嘩し、好きに死なせてくれと言われただけでなんかほとんど吹っ切れました。はあ……。
イリーナやジニーは相変わらずいなくても良いくらい影薄いし、他の方が言う通り元からあるプロットのガタガタな感じもタイムスリップ編から強く表れています。
しかもこのタイムスリップ編自体、タイムパラドックスなど、この手の話ならではの醍醐味もあまり無いので、これにSF的な面白さを期待するのはバカを見ると思います。せいぜいバタフライエフェクトくらいかな。活かそうとしている痕跡はあまり見受けられないけど。
話だけなら進化の実をゆうに超えるクソさです。
12話
未来アードとの決戦。最序盤のシーンでイリーナとジニーが足手纏いだと自覚してるのが草。
ラティマの裏切りは予想できたし、イリーナとジニーの数少ない活躍シーンはリディアが持っていっちゃうし、ラティマ腹パンされて雑に退場するしでヒロインサイドの話は見るに堪えないくらい酷い。主役たるアードが罪を背負い苦悩する様はかろうじて見られる部分だけど、当初の友達作りとかの話はどっか行ってるしもはや村人要素無いわで何を見せられているのか疑問に思いました。しかもあの世界では未来アードが世界を改竄した結果リディアが呪われなかったしヴァルバトスが魔王を名乗っていないのにアードたちが戻った現代の世界線が変化している描写が無いのは謎。このようにガバしか無いのでシュタゲなどと違ってSFとしての考察価値も無いに等しいです。
正直言ってクソアニメですかね。キャラクターの魅力は見た目以外無いし、肝心の話もあっちこっち行っていてまとまりが無いのもあって全体的に退屈でした。あまり不快にならない分群フフよりは見られるかな。