天地人Ⅱ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
SFスーパー英雄(?)列伝100
SFスーパー英雄(?)列伝も100回目という事で、日本のロボットアニメの金字塔であるマジンガーZについて書かせていただきます。
前回(天地人)の時は鉄腕アトムについて書いたんですけど、この作品も日本のアニメ史上に残る作品なので、今回はこちらにしました。
では、どこがアニメ史上に残る作品化というと
①巨大スーパーロボットというジャンルを作った。
②アニメによるキャラクタービジネスを確立した。
の2点に尽きると思います。
今のアニメ放送件数を考えると、信じられないかもしれませんが、マジンガーZが放送されるまで、アニメの放送件数が減少傾向にあり、未来が心配されてたのが、マジンガーZの成功により、超合金に代表される玩具およびキャラクター版権の売り上げのモデルが出来、その後のヒットにつながったそうです。
ただ、70年代のアニメなので、最初の頃の話でブレストファイヤーの形が違うマジンガーがあったり、腕のところにブレスレットみたいのがついてるマジンガーがあったりと、主役メカがこんないいかげんでいいのかって思うような作画があったのは秘密です(って、書いてるじゃないかっ)
ヒロインである弓さやかですが、男勝りな性格で、甲児を好きなくせにケンカばかりしてるという(笑)でも、物凄く嫉妬心が強くて、みさと(ボスの親戚)はおろか、ロボットであるミネルバXにまで嫉妬するという・・・こう書くとトンデモない女のように思われるかも知れませんが、そこがカワイイというか、美人でスタイルはいいし、当時マジンガーZを観ていた男の子はほとんど弓さやかのファンだったんじゃないでしょうか。
敵も個性的なキャラが揃っており、親玉であるDr.ヘルは顔色が青紫で全身タイツとどう見ても病人かヘンタイにしか見えない(笑)そして男女のミイラを合体させ左右が男女別となっているあしゅら男爵、首と胴体が分離しているブロッケン伯爵などホントこれを考えた永井豪はスゴイと思います。
まあ、御多分に洩れず幹部同士仲が悪いので、協力すれば勝てるのに失敗ばかりしてしまうという(苦笑)
人気が高かったのかどうかは知りませんが、桜多吾作版マジンガーZ(冒険王連載)では「闘え!!Dr.ヘル!」という話が作られる位でした。
この桜多吾作版マジンガーZはぶっ飛んだマンガで、最初は普通だったんですけど、途中から異次元の世界に行ったり某国に行って独裁者+機械獣対マジンガーZ+ゲリラやったりととんでもない展開に(汗)
三部作最後のグレンダイザーに至ってはアニメとは全然別の結末になってしまいましたね・・・
本題に戻りますが、無敵の超合金Zで作られたマジンガーZは強いのですが、毎回楽勝かというと、そうではなく、色々と考えられた作戦で、結構ピンチに陥ってます。
また、それを知恵と機転で逆転していく展開が、人気が高かった原因ではないでしょうか。
そんな無敵のマジンガーZですが、Dr.ヘルを倒した後の最終回で、新たに出現したミケーネ帝国率いる戦闘獣にボロボロにされてしまうんですね。
劇場版である「マジンガーZ対暗黒大将軍」で既に知っていたとはいえ、衝撃的であったのは事実であり、それは新たに登場したグレートマジンガーの強さを印象付けものでした。
この最終回があるゆえに、他のロボット作品とは違う評価が与えられたのかもしれません。
アニキ水木一郎が歌う主題歌及びエンディングも名曲ですが、挿入歌であるZのテーマと空飛ぶマジンガーZが個人的には良かったです。
ちなみに
そ~らに~そびえる~♪くろがねのしろ~
というところを
そ~らに~そびえる~♪くろがねひろし~
という替え歌で歌ってたのは自分だけでしょうかね(おいおい)