セシウス さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 1.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ウルトラハイパーファンタジー
途方もなくメジャーな作品ですが、子供が小さかった頃に見て以来久しぶりに見てみました。その時の感想は「可もなく不可もなく」でした。当時はアニメは子供につきあって見るもの、というスタンスだったからかもしれません。
で、言わずもがなですがこの作品は、普通の10歳女子が迷い込んだ和風ファンタジー世界で頑張って成長するお話です。冒頭がホラーじみていて前回視聴時はウチの子は泣いてリタイヤしてしまいましたw 幼児向け作品ではないようです。
「油屋」というスーパー銭湯みたいな施設を中心としたこの作品世界は本当に目をみはるような情景で、画面から目が離せません。そしてストーリーはシンプルなのでゆっくりこの世界に浸ることができます。登場するキャラクターは善玉悪玉で単純に分けられてなくて、ある程度深みのある人格になっています。そして名前すらないのに印象的なキャラクターが多いです。
声優さんたちは学芸会みたいなレベルの人が多いです。前回見た時は主人公以外はそれほど感じなかったのですが今見ると他のキャラクターもかなりキツいです。
作画はこの時代では高いレベルにあるのではないでしょうか。釜爺の腕の動きとか今見ても綺麗に見えるシーンがたくさんありました。魔女や神々、妖怪キャラの表情も繊細に描画されていたと思います。
音楽は巨匠・久石譲が手がけた上質な曲が雰囲気を盛り上げます。そんなに自己主張は強く感じませんが、エスニック系の楽器が使われていたりして印象に残りました。
20年ぶりに見ましたが感想は前回と同じく「世界観はすごいがアニメとしては大しておもしろくない」でした。宮崎作品のエンターテイメント性は未来少年コナンやカリオストロの城で既にピークだったのかなと個人的には感じました。