QWERTY さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
もう戻って来ない、淡いノスタルジア
本作では、対戦格闘ゲームの発達史を時間軸にすえ、小中高と成長していく主人公達の純愛物語を丁寧に描いている。
世代が違っても昔話としてキチンと観られるし、当時のゲームに詳しくなくても説明が入るから大丈夫な安心構成。
たとえ1950年代に縁が無くても、スタンドバイミーを観て懐かしさを覚えるように、ハイスコアガールを観ることでアーケードゲームの最盛期を追体験できるだろう。
街のあちらこちらに潜む「ゲーム」を主人公、矢口春雄は決して見逃さない。
全力で楽しく遊ぶ彼とは対照的に、メインヒロイン大野晶が自由に出来る時間は絶望的に少なく、噛み合うはずのなかった二人が格闘ゲームの前で鉢合わせして物語が動き出す。
出だしの一話だけでも十分な掴みだと思うけれど、どうか一時間と少しチャンスをもらって三話まで観て頂きたい。そうすれば、彼らの「大恋愛」を見届ける気になってくれるはずだ。
格闘ゲームの拳を通してのガチ恋愛バトル。
笑えて、泣けて。胸が張り裂けそうになるくらい、懐かしい。
OP、ED曲も素敵で、おすすめです。