TaXSe33187 さんの感想・評価
1.9
物語 : 1.0
作画 : 2.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
なろうらしさは満点
原作未読
元魔王が友達欲しさに転生して無自覚気取って周りを見下す感じのアレ
なろう系としてはオーソドックスな設定で、割となろうのランキング上位によく載るタイプのやつ
なろうのランキングって端的に言うと
「長いタイトルで釣ってPV稼ぐ釣り堀」って意味
つまり普通の読み物としては…
1話視聴
{netabare}もう初っ端からになるけど、なんで王様やってたのに人との会話で難儀すんの?
この作品に限らず、王様ってボーッと日がな一日謁見の間に座ってるだけとでも思ってるの?
政治のトップがそんなで済むわけねーじゃん…
国の内外の折衝なり政治の最終判断なり相手に合わせた会話の機会はかなり多いだろうと
色々な人物と会話をするスキルが求められる地位だから、
「対等で打算のない友人が欲しい」
ならともかく
「コミュ障で会話出来ないから友人が欲しい」
じゃ土台がそもそも成立しねーんだわ
つーか親はまだしも伯爵っていう赤の他人と普通に会話出来るのに、
なんで同年代には意味分からん態度とるの?
なまじ家族以外とちゃんと会話してるシーンがあるせいで、
同世代に対して上から目線になることに違和感しかない
それどころか、目上には阿って同世代は適当な声掛けで十分と思ってるクズにすら見える
コミュ障アピールをしたいなら伯爵とも会話はしちゃ駄目でしょ
両親と伯爵の会話の中で「密かに目をかけられてる」みたいなのは入れられるはずじゃん
伯爵から認められる程の才覚ある主人公!ってな要素を入れたいがために初期設定をブラすなよ…
もう根幹が初手で論外をぶち抜いてるのでその後は全部蛇足
意味分からん設定の主人公が奇行に走ろうが興味がわかないし、
その結果ヒロインが意味わからん感じでチョロく寝室に潜り込もうがどうでもいいかなって…
ヒロインは完全にテンプレでしかないので、そこに至るまでがこれじゃ印象はゼロ
{/netabare}
一応2話まで頑張る予定
ただしもう無理な感じがすごいので諦めるかも
2話視聴
{netabare}想像通りキツい
というかテンプレ以外の何も存在してないので本筋の見どころが無い
後追いの作品なのに展開に工夫がないって、これじゃアニメ化する意味自体ないのでは…
大半は賢者の孫みたいなノリで失格紋の解説村人がドヤイキリするだけだから割愛
唯一他とは違う場面ってなると入学試験のところ
テストは0点だけど学院より理論が先行してる!とかなんとか
作者にとっての「テスト」ってのが多分小学校のアレで止まってるんだろうな
小学校のテストって学校で教えた以外の解き方や記述をすると減点されるじゃん?
アレってテストの目的が「授業の」理解度チェックだから、
学校で教えないような、手癖だけで出来る解法を減点することがある
そういう表面上の理不尽と、たまにある教師側のマジの間違いが混ざって嫌な思い出になったりする
多分この原作者はあの減点を見て大真面目に
「ぼくの解答を理解しない頭の硬い教師!」
って考えを持ったまま成長したのかなと
その代償行為として、
「誰もついていけないほど高度な僕を認めてくれる世界」
に憧れたのかなと
本当は作者の自己投影みたいな言い方は嫌いなんだけど、
テストのシーンだけはそういう薄さをどうしても感じる
まぁそういうのを抜きにしても、
「誰も理解できないくらい先行した理論」
ってことが判断できてることがおかしいよね…
理論が先行してるのか、ただ妄想を並べてるのか
この違いを判断できる時点で理論を理解してるはず
じゃあ理解した内容に対して点数をつけられないと駄目だよね?
「理解できないけどなんか凄そうだからヨシ!」を入試でやっちゃいかんでしょ…
こういうしょっぱい一行矛盾の羅列を全部ギャグとして眺められると楽しめるのかも
でも演出がギャグとしては半端なので、シンプルに出来の悪さとして表出している
唯一の他作品との違いがこの部分だけなので、評価としてはマイナスを維持って感じ
あとは十数年過ごした時間の中で魔法技術の常識を学んでない無能魔王とか、
かつての知り合いだの学院長だの目上にだけは相変わらずペコペコして弱い者いじめする無能魔王だとか、
簡単に人に教えられる上に有用な魔法技術を独占したまま転生した無能魔王とか、
転生がすぐバレる技術を考えなしに披露する無能魔王だとか、
この無能魔王の実力をことあるごとに持ち出してイキリ散らして喧嘩を売る白髪女とか、
この手の無自覚無双って主役級のキャラが必要以上に性格悪く見えたり、
作者の意図しない無能をみせたり散々だよなって
{/netabare}
2話まで見た感想はいつもどおり
主人公とヒロインがいなくなれば多少マシに見れるのになぁって感じ
こっからは見終えた場合だけレビューを追記する
諦めたら更新せずそのまま断念に以降
最終回視聴
キツかった
もう断念するかと常に迷いながら視聴を続けていた
というか前後の番組に興味なかったらスッパリ視聴をやめてたと思う
良い点は、女キャラ(ヒロインとは口が裂けても呼びたくない)の「顔が」良いということ
以上
あとは悪い点、というかアニメ以前の問題
{netabare}初期設定の村人要素が一度も活きてないのは駄目だろ…
百歩譲って村人要素を無視するにしても、粗筋と設定が食い違うのはマジでやめてほしい
「王としてすべきことを全うした」「力ゆえに孤独だった」
転生の根拠になるこの辺り全部話が違うんだけど、誰か疑問は感じなかったの?
連載を続けるうちに初期構想から離れた展開になるのは仕方がない部分はある
ただ、根幹の部分がズレていくのはそういうレベルにすらない
明らかにブレちゃいけない部分なんだから、ここが崩れた時点で粗筋やタイトルの見直しは必至でしょ
なろうの連載時点でなら、編集の手も入らないアマチュア作品だからまだギリギリ許容できる
でも、ファンタジア文庫から商業出版されたあとですら粗筋がガバついてちゃ駄目
そしてそのガバついた愚にもつかない粗筋をそのまま流用しているアニメも論外
粗筋との乖離ってのは、本来は期待外れやスケールの拍子抜けを指す言葉のはず
「粗筋が本編の内容を理解していない」ってのは、もはや乖離と呼べる段階にすらない
「とりあえず客が釣れればなんでもいい」っていう、この作品に関わる人の志の低さが現れてる
富士見ファンタジア文庫なんて歴史のあるラノベレーベルのはずじゃん?
時流だからネット小説から作品を拾い上げること自体を否定する気はないけど、
拾い上げたモノをドブに捨てるような仕事ぶりはマジで舐めてるよね…
読者を、というよりアマチュアあがりの作家のことを舐めてるようで心底腹が立つ
この作品を面白いとは全く感じないけど、拾い上げた側が手を抜いていいかは別問題
最終的に出来上がったモノの質が低いのはまだ笑って流せる
でもモノづくりが始まるよりずっと手前の段階に問題があるのはもう笑える要素がない
{/netabare}
なんか酷すぎてアニメ以前のとこで不満が爆発したけど、当然中身も問題がある
{netabare}なんか女キャラがメインに近い役どころほど性格悪いよね…
顔は可愛いけど、顔以外に褒められる部分が一切ない
特にピンクのサキュバスは終始煽るか色仕掛けするかでマジな感じに性格が悪い
あまりに性格が悪すぎて、不当に虐げられたってより普通に嫌われてたんじゃねーの?って感じるほど
主人公の性質上あまり能動的な動きを取らせられないから、周りにトラブルを起こさせるのは分かる
でも、そういうのは序盤だけでよかったんじゃないかな…?
少なくとも学院では行事を進行するだけでイベントは成立するはず
なのにイベント毎に女同士の煽りあいを見せられると、かえって進行の阻害を感じる
{/netabare}
終盤の展開に関してはかなり退屈
{netabare}ヒロインがあまりにも蚊帳の外すぎるよね
役割を与えられたかと思えば捕まって、自力で脱したかと思えばすぐ助けられるから脱した必要すらない
「何しに来たの?」以外の感想が浮かばないのはやっぱヒロインじゃないからなのかな…?
あと、ラスボスが並行世界の自分ってのは今更感があるよね…
「主人公最強モノ」ってどうしても戦力の上限値が定まってるから、
「過去の自分を脅かす存在」ってなると「別の自分」以外の答えがないよねっていう
この辺は魔王の存在が語られた時点から予定調和だから良くも悪くも言うことないかな
捻って宇宙生物だの神だのやるよりは綺麗に纏まったと思う
まぁラスボスの動機が粗筋と矛盾しちまってるせいで最後にイライラが爆発したわけだけど…
{/netabare}
総評としては、まぁいつもの出来が悪いなろう系
音声をミュートにして倍速にすれば、可愛い女の子を眺められる良いアニメになるんじゃない?