てぶくろ さんの感想・評価
1.8
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
いいんだな!これで! お手本にしたいつまらなさ
1~3話まで
{netabare} 1~3話を経ていよいよ作品の方向性が決まってしまった感じがしますね。
現在 他作品によって競馬に対する関心 興味が以前より広まり、JRAの全面協力を得て完全に追い風状態で満を持して制作されたのがコレですか…。
なんというか、スポンサーに雁字搦めになっている感がすごいですね。 主人公の元アイドルという謎設定に加え、OP EDをJO1が歌い アイドルグループのメンバーの声優も担当する。 この時点で あ……察し……となり、やるせなくなりました。
いや、しかし!新たな層を取り込みたい! 長年競馬ゲームを作っていたコーエーテクモゲームスの力を借りて馬の挙動を見せたい! その心意気はいいですが、このままだと正直苦しい…。
特に第3話を見た後だとそう思うしかない。天音・グレイス君をわざわざ転校生にして、1話割く理由がわからない。 そのせいで授業 訓練パートが再びキャラ紹介に使われる始末。そのくせ、寮からの脱走は時間をかけてやる。 競馬学校が舞台なのにそこからの脱走に時間をかけてどうする…。
さらに気になるのは、 過去の名馬をアイキャッチに使ったり、この3話ではステイゴールドの名前とそのレースの実況を出したりなど 真面目に競馬モノに取り組むつもりも無いくせに競馬ファンに媚びようとするその姿勢です。
JO1や競馬のファンの皆様、スポンサー様の顔色を窺うのに必死ですね。
これからの展開で不安なのは、主人公のアイドル設定がまだ生きているので、これから先の話でフィーチャーされると思いますが、今でも蛇足気味なのにさらに掘り下げられるのかと思うと辟易としますね。
作画の面でも現状でキャラの顔など結構ギリギリです。3話Aパート中盤の馬房で言いあいの後 立ち去るグレイス君の後ろ姿なんか割りとアウトだと思います。
いつか作画崩壊を起こしそうな予感がします。
これからに期待です。{/netabare}
4話視聴しました。
{netabare} これはwひどいww 4話もなかなか強烈でしたねww
まぁとりあえず競馬アニメと名乗るはやめましょうか。
いつの間にか7月になり海へ合宿へ行くそうです。そういうのは まず学内での練習風景をちゃんと描いてからやるもんだと思いますが、まぁ流しましょう。
そして合宿パートかと思ったら、ちょっと走って 寺での修行を静止画ダイジェストで流し、休みになり海へ。
こちらがメインなのかと思ったらはしゃぐ様子を静止画ダイジェストで。
ビーチでの多種目競技大会のお知らせを見て参加することに。 なるほどこちらが本命なのかと思ったら、その様子も静止画ダイジェストで。
いや、まじで 何がしたいんや?
途中、有村くんが周りにバレて ギッッとなっていましたが、じゃあちょっとは隠す素振りをしようよw 丸出しで歩いてんだからそりゃそうなんだろw
Bパートになり、キャンプファイアーへ。2022年にもなってなんでCDプレイヤー? そんでそれを持ち歩いてんのか? 変わった人なんですね。
そして率先して雑用してた子が急にブチギレて、グレイスが女の子にキャーでバタンで花火がドーン!
いや、何がしたいん?w
場面変わって、どうやら赤髪の秋樹くんは有村君のファンだったようです。その事から突然アイドルをやめた有村君にツンケンしていましたが、なんだか知らない内に吹っ切れたらしくライバルと認めてくれたみたいです。
……………うん、だから何がしたいねん。突然出てきた設定で勝手に葛藤して、合宿来たばっかりの頃はまだめちゃくちゃ悪態ついていたのに、知らん間に吹っ切れてるって… そういう過程とか、秋樹くんとの絡みとか描くための合宿編じゃないのか!
最後にジムナスティック飛躍をやるそうです。前半に教官から各自、課題に向き合うようにと言われましたがそんな描写は一ミリもなかったので、何を抱えていてどうしたらいいのかまるでわかりませんね。
有村君が走っている様は完全にうまぴょいで笑いました。
彼はアイドル時代に培ったダンスの要領を思い出し飛べるようになったようなので、この合宿は何の意味もありませんでしたね。
まさか合宿編でその最終日に出される課題に、合宿での成果とは関係ないものでクリアするとは思いませんでした。
朝日教官のいらねぇ小ボケを挟みつつ、これで合宿編は終わりらしいです。いや、本当にマジで何がしたかったんでしょうか。JRAはこんなもんを推してるのか… ここまで来たら、さらに立派なネタアニメになることを期待します。{/netabare}
5話視聴しました。
{netabare} モンキー乗りという課題に対して、生徒たちは憧れから色めき立つも難しさに苦戦する。 この課題クリアに向け生徒たちは協力して特訓に励むが、その裏で騎手の厳しい体重制限に苦悩する生徒が……という 物語で競馬学校ならではもありつつスッキリしているので、前話 前々話よりは大分マシな印象です。
ただ、最後の方の宝生君とくだりは導入が変でしたね。 自主練習中の今まで全然絡んでなく、しかも最近 切羽詰まっている様子の宝生君に脈絡もなく自分のアイドル問題を語り、現状の自分に調子づく有村君。そりゃキレられるよ。
今話で2人を会話させたいのはわかりますが、もうちょっと何とかなんないのか…。
そんで事故っぽくなって次回へ…か…。
アイドルのくだりについて。
この作品は元メンバーを出して、絡ませないといけないというタスクがあるので、その消化ですか。事務所との対立もこれまでのフリがあるのでやっておかなくてはいけませんね。
騎手がダメだったからアイドルに戻った時、世間にそんなに歓迎されるものか疑問ですが事務所は頑張るみたいです。
これからわかることかもしれませんが、有村君はなんでアイドルをやっていたんでしょうか。
彼は「うんざりだよ、何の迷いもなく騎手になる道を進みたかった。」と言っていますが、元々ジョッキーになりたかったけど、流れでアイドルをすることになったのか。
それとも、元々アイドル もしくは、もっと幼少の頃から子役などの芸能活動をしていて、ある日ジョッキーに心奪われた。なのか。それによってこの言葉の意味や重みが変わってくると思いますがどうなんでしょうね。
ジョッキーになりたい理由の方も うやむやになっているので気になります。
今のところ有村君は、「なんかよくわからないがアイドルをしていたけど、なんかよくわからないがジョッキーになりたいので、急にアイドルやめた人」なので、彼がアイドルについて言及しても、ジョッキーについて言及してもなんだか言葉が軽く、響いてこない印象です。 この主人公に何を期待すればいいのかわかりません。
彼のオリジンについて語られるのを待ちましょう。{/netabare}
6話視聴しました。
{netabare} うーん…また中身のないスカスカな話に戻ってしまいましたか…。
今話はそれに加えてお粗末な演出が目に付きます。窓を使うやつや、怪我の話だから雨を降らすとか、ショックを受けてタブレット落として暗転するとか、こういう 洒落臭いのが多いです。
全体として怪我した有村君を励ますだけの話なんですが、テンポ重視で事故の描写カットして空いた尺に要らないもの詰める謎の所業をしていますね。結果、病室とクラスメイトの反応を行ったり来たりしてテンポがすこぶる悪いです。
最終的に壁をスパイダーマンしてきた駿くんからウォークマンに入ったボイスメッセージを貰いますが、ウォ…ウォークマン…?なぜに…?
私は詳しくないんですが、ウォークマンてボイス録音できるんですか? 軽く調べたら古い型に専用マイクつけるとか出てきたんですが…。
それか外部録音機器からパソコン経由してウォークマンに落として来たんですかね。そんな迂遠な…。
いや、競馬学校ではスマホ等は制限されているというのはわかるんですけど、3話で教官の目を掻い潜って寮から脱走した奴らが、そこはちゃんとするんかいとは思いました。フィクションとリアルのバランス感覚が奇妙ですね。 合宿回のCDプレイヤーといい、ちょっと懐かしい音楽機器出すのが好きなんでしょうか。
そして、そのメッセージにあった天音君が「へっぽこでトンチキな騎乗が~」と言っていましたが、へっぽこでトンチキなのはこのアニメの方ですw
今話での一番の問題点は、有村君のパーソナルな部分について何も語られないことです。
前話の時にも書きましたが、アイドルとしての有村君、騎手を目指す有村君についてわからない事が多いので、彼の立場についても心境についてもずーっと ?が付いて回ります。
今回終盤 競馬が好きだ!代えがたいくらいに!とテンションで乗り切りましたが、彼のその思いがどれくらいでどっから来てるのか明かされないので、付いて行けないというのが正直なところ。
もう6話やぞ…そんなんでいいのか…。
アイドルの面について、というより今回は社長との関係性について。
HPには有村君の親代わり。とありますが本編中にそんな描写はないし、実の親についても触れられないので、勝手になんかしてる嫌な人になっています。
怪我のことから親的目線で反対してるのかと思えば、ネガキャンしたり違約金とかの話したりこのキャラをどうしたいのか? あなたはアイドルに戻るしか道はないのよ…ってそんなことはないでしょうよ。
有村君の今回の心境についても、怪我で続けるのが難しいのか、事務所との兼ね合いで難しいのか、自身の心が折れたのかがごっちゃになっています。制作側もごっちゃになってないか?
騎手になれるかどうかは取り敢えず怪我治してから考えようよ。
この辺りを最後テンションで棚上げして流してしまったので、結局なにも解決せず冒頭の状態に戻っただけでした。
今回だけでなくこれまでもパーソナルな部分を描くチャンスはいくらでもあったのに、まだ出し惜しみする意味がまるでわからない。
いつまでスカスカでグズグズな話をこねくり回すつもりなのか。これからに期待です。{/netabare}
7話視聴しました。 加筆修正しました。
{netabare}いやぁ…前話について私は いつまでスカスカな話をこねくり回すつもりなのか と書きましたが、まさか今話でそれらを全部ゴミ箱にダンクシュートするとは思いませんでした。そんな7話です。
まず病院を抜け出して電車のカット。これは1話の踏襲で、その後出てくる自転車2人乗りや馬のイメージも同じくそうなんでしょうけど、こういうことは一丁前にやろうとしますねこのアニメ。ちゃんと物語を積み上げてからやって下さい。
事故から1ヶ月程経っていますが、退学の件は結局どうなっているんですか? 保留ということでしたが社長はあんだけ啖呵を切ったのにその後なにもしてないんですか?
田子さんがいつの間にか生徒との橋渡しになっていますが、彼女は社長派で有村君のリハビリにも反対していて、2話では盗撮盗聴もしていたのに何がきっかけで心境に変化があったんでしょうか。
最初はフランクなお姉さん、しかし実際は社長の策略のノリノリ実行犯。ネガキャンドキュメンタリーは完成させるも、思う所はある。しかし、病院ではしっかり社長派。そして、今話。立ち位置がブレにブレています。
密着を通して有村君や生徒達と近くにいた彼女が橋渡しになる。それは自然でわかりやすくていいと思うんですけど、彼女の元々のスタンス、学校生活に密着してみての心情、怪我をした有村君を見てからの心情、それでも励む彼を見ての心情、など彼女についていーっぱい描くチャンスはあったのにそれを全部スルーしていきなり結果に飛べばそりゃ変ですよ。
例えば、彼女はミスドクに対して思い入れがある、などあれば実行犯をしてても頷けますし、動画完成後に社長に対して提言する。でもあれば橋渡し役もスムーズだったのでは、と思います。
そして田子さんに生徒達からデータを送るなら、前回のウォークマンのくだりは何の意味もないですね。 この荷物と共に送れば済む話でした。全くもって整合性が取れてません。
ライブをテレビ中継に間に合わせるために予定を変更するそうですが、学生にとっては留年もかかってるテストなんですよね? なんでそんなに競馬学校に対して芸能事務所が幅を利かせてるのかわかりません。
駅から包帯を捨てて走る有村君。 入院のくだりを1話かけてやったのに、開始10分もしない内に
回復しました!って バカなんか? なんでそう自分たちで作ったフリやら展開をないがしろにするのか意味がわかりません。Aパート終了です。
私が見ている放送局のAパート終了後のCMで社長の「クビよ!」のくだりを使ったCMが流れ、盛大にネタバレを喰らったのは笑いました。
Bパートになり、ミスドクによるインタビューです。
出た!何のケーブルも繋がってないマイクを使ったインタビュー!!
ガンマイクでのフォローもなし。カメラマンの横に立ってる音声さんは何がしたいんやw
生中継て言うてたくせにカメラにわけわからんケーブルしか繋がってへんやんww
中継車もなしでどうやって生中継するつもりやねん。
ミスドク、カンペもなしで生中継てめちゃくちゃテレビ慣れてるなw
おいおいおい!アイドルがインタビュー中にカメラにケツを向けんな!
インタビュー対象をカメラからガッチリ ガードしてるやんww
全然、テレビ慣れてませんでしたw
生中継という事から 間に合わないかも!?ってピンチが起きたのにその様子が適当なのはなんなんでしょうか。
そして、キャラが各々これまでを振り返っていますが このアニメにはそういうことはまだ早いですね。キャラの掘り下げも積み重ねもないので、他キャラはカットになりました。中途半端なことをしないで欲しいですね。
牧くんが「学校にいる間は仲間として楽しく過ごしたいです!」と笑顔で言っていますが、残念ながらその楽しい学校生活はCパートで「一年後…」となり、まるまるカットです。無慈悲ですね。
飛越披露はいよいよ有村君の番になりました。
怪我からの復帰、課題のクリアをスポ根で乗り切るのはいいんですけど、ならその努力の過程を隠すなよ! 後出し的に構成する意図がわかりません。
オチに困ったら取り敢えず笑顔で乗りきろうとしますね。
そして、ここからアイドル設定の怒涛の片付けに入りますが、まぁなんともひどい。散らばったものを足で部屋の隅に固めておくみたいな処理の仕方です。
社長から正式にクビを宣告されましたが、結局なぜハナから脱退ではなく休止にしていた理由も、有村君のアイドルに対する思いもわからずじまいでした!さらに、社長個人と有村君の関係についても触れられませんでした!本当にありがとうございました!
もう、これから有村君の過去について語られても完全に手遅れです!お疲れ様でした!!
社長に関しては絶対に有村君が自分で筋を通して説得するべきだったと私は思います。
現状、自分の親代わりであり、怪我した際は個室の病室を用意してもらい、夜間にリハビリ室に器具を持ち込んでもらうなど無茶もしてるのに、こいつは、騎手になりたい!ただそれだけ。そしてその理由も明かされない。 どうやったらこいつを応援できるのでしょうか。
テストが終わったんなら、まずお前は病院に帰れ。
今回の話で一区切りついたようですが、もうなんでしょうね、これ。
関係ない要素を膨らませて、他をおざなりにして、あげくその結末を雑に放棄する。
前回くらいまでは「つまんない話」くらいでしたが、もう物語もドラマもフリもオチもクソもないですね。 動いてる絵に音がついてるだけです。
アイドルという設定に対してこんなケリの付け方するなら現ミスドク jo1に本気でライブパートしてもらう方がまだスポンサーにも誠実だと思います。
次からのトレセン編で今まで空気だった駿くんが活躍するかどうか、期待です。{/netabare}
8話視聴しました。
{netabare} 有村君を主軸に置かなくなった途端にだいぶ話が良くなりましたね。 少なくとも物語として次はどうなるのだろうと思えるようになりました。
今回の話では、当初から有村君とダブル主人公感を出していた駿くんが7話の間我慢した結果 ここにきて主人公要素を爆発させていることに笑いました。
彼の素養が認められていく。というのはいいと思います。ですが、彼の「馬の声が聞こえる」をことさらに解説して、いかにも「能力」のように仕立てるのはどうなんでしょうか?
異能力競馬バトルでも始めるつもりでしょうか。
そして一方の有村君はというと、なんというか彼はもう一周回って憐れですよね。
実習生が先輩騎手にもっと言えば日本ダービーに出るような騎手に楯突いてぶちギレられるて…
そんでその時言われた事を自分の意見みたいにして今度は同期にあたるって…
本当に…ちょっともう…人間としてアレですね…
ちょっと前に駿くんに「お互い充実してるな」キラッって言ってたのにね…
さて、今回の話から競馬についての比重がかなり多くなりましたが、うーん…正直このやり方は正解なんでしょうか…。
前回までのアイドル要素などは競馬に対して新たな層を取り込む目的だったんでしょうけど、今話でその層を突き放しすぎではないですか?
急に専門用語のオンパレードで、各種レースの名前、馬主と厩舎の関係性、などを出されても理解するのは不可能じゃないですか?
「無敗の三冠路線を歩ませる。」とか、「いきなりオープンですか?」とかなんのこっちゃわからないと思うんですが…
そして、それらを分かりやすくするつもりも、分からなくても面白くするつもりもないのが かなり致命的ですね。
特にそう思ったのはオークダイヤモンドの新馬戦勝利に至るまでのところです。
駿くんの発言からオークダイヤモンドは "シャドーロール"を用いたそうですが、その効果を素人が見てもわからない表と言葉だけでさらっと流す。
これでは彼の発言がどうオークダイヤモンドに作用したのかわかりません。
一応パドックでシャドーロールをつけた姿が映りますが、競馬を知らない人があれを見て「あれがシャドーロールかぁ、あれをすれば馬の下方の視界が遮られ芝の切れ目や物の影に驚かなくなるのかぁ」とはならんでしょうよ…
駿くんが「これで下に驚かなくなるよ」と装着してあげる描写でもあれば違うんでしょうけど。
そして、見せ場のレースも全カット。出てくる用語が理解できなくてもレースの様子が見応えあれば充分楽しめると思えますし、その用語について調べてみようとも思えるんですが…。得られたのは、なんかよくわかんないけど勝ったらしいという情報だけ。
では、競馬について知っている層ならどうでしょうか。
競馬ファンなら作中の言葉は理解できるでしょうが、しかし、馬への指を食いちぎられしまいそうな人参のあげかたや、古い馬の年齢の数え方、ガリレオ血統をあんなに誇るなどちょっと首を捻る表現が多いのは気になります。
結果、ライトな層にもコアな層にも刺さらないどっち付かずな方へ転がっている気がしますが次回に期待です。 {/netabare}
9話視聴しました。
{netabare} 前回とは違い一応レース描写があり盛り上がりポイントが用意されていたのは良かったですね。新馬戦を勝ったオークダイヤモンドの次なる戦いはどうなるのか。そんな9話でした。
全体の流れとしてはオークダイヤモンドの課題と向き合う話で良かったと思うのですが、そうなると林田騎手の悪者みたいな扱いについてはちょっと気になりますね。
前話の新馬戦と今話の若駒ステークスのレース内容はカットされたのでわかりませんが、林田騎手としては前走で大差をつけて勝ったレース運びで、馬の状態も若干追い出しは気になるけど上々と聞いていて、負けはしたものの2着で降ろされるってなかなかシビアですね。
いや、まぁ実際シビアな世界なんでしょうけど相変わらずその辺りの表現がやっつけに感じます。
その後 駿くんが林田さんにキレに行きますが、
そこでも林田さんの言っていることは間違っていません。若駒ステークスくらいの馬群を怖がっていてはダービーで戦うのは難しいでしょうし、「レースはこれだけじゃない。」というのも確かにそうです。
学生に「勝手なことしないでください!」と言われても「前勝てたのは たまたまで…」と言われても怒らず大人な態度でいるのはむしろ好印象なのですが、脚本的に嫌われ役にしたいようなので仕方ないですね。
最終的に駿くんは林田さんの言うように、オークダイヤモンドを甘やかすだけではいけないと思い至りましたが、その時に林田さんとのことはなかったことのように振る舞っているのは林田さんが不憫でなりません。w
林田さんの代わりに久慈さんが騎乗することになり、久慈さんが出るのに伴って有村君が画面に映るようになりましたが、やはり有村君の心境というか久慈さんとの関係性はよくわかりませんね。
前話でモメてるかと思えば、今話で駿くんの前では誉めてたり、そんでまた衝突したりとどう見ていいかわかりません。ダービーで偶然出会い、怪我の時も偶然出会い、トレセンでも出会いと関係性が深そうに見えるのに其の実ペラペラです。
正直、オーナーの娘と駿くんにフラグを立ててるヒマがあるならこちらを今一度 精査して欲しいです。
昨年のダービーの話を掘り返してきましたが、今その話する時なのか?
2話と6話で触れて引っ張ってきたもの回収するの駿くんが主役の今がベストだったのか?
そんでその答えが「馬の性格を考えて」なの、だからなんやねん!って感じがして最高ですねw
あんだけ意味深にしときながら、蓋を開けてみるとなんてことない答え 拍子抜けとはまさにこのことですねw
ダービーの時 久慈さんが馬の性格を考えていたことと、現状の展開は全然関係なくてめちゃくちゃどうでもいいですね。
そしてこれからの展開でなにやら天音グレイス君が曇っていたので彼についての話をするんでしょうか。また彼の話をすんのか…。
「外国人だからか?」と卑屈なこと言ってましたが、それを同じく珍しい女学生の霜月ちゃんに言ってもしょうがない気が…。そんで自分ハーフやん? 次回に期待です。{/netabare}
10話視聴しました。
{netabare} 自身が今まで信じて疑わなかった「馬の声を聞く」を失ってしまった駿くん。自分の核となる部分を失って今後どうなってしまうのか…な10話。
今話は最後の方の部分だけあれば良かったので、やっぱりAパートの部分が気になりますね。
天音くんはなにやら日本のやり方が気に入らないらしく、調教に乗せてもらえないようです。
まぁ実習で学びに来て教わる気がないならそりゃそうでしょうね。
日本の調教は肌に合わないそうですが、イギリス フランス アメリカから逃げ出してきて日本に流れ着いたのにどの口が言ってんだ?と思いました。 さらに言えば彼はすでに一年以上ここで学んでいるのにまだそんなこと言ってんのか とも思いました。
時間軸のすっ飛ばしにキャラの心情がついてきていませんね。
そして天音くんは先生と話をつけ騎乗が許されたそうです。
彼が実際に先生とどう衝突してたのか知りませんし、それをどう謝って許されたのかわかりませんがとりあえず許されたそうです。なんじゃそりゃ。
彼は小さなライバルルックはやめたそうですが、3話で日本に残ったのは2人のライバルがいるからだ的なことを言っていたので無理に日本にいる理由はなくなってしまいましたね。 これでいつでも本国に帰れます。やったね!。
そんでまたオチに困ったので笑顔で乗り切りました。
このパートで効果的だったのは朝日教官の過去を出すことと、Bパートのために馬頭観世音菩薩を出すことでしょうか。
Bパートになりオークネイチャは阪神大賞典へと挑みます。
ベテランの意見よりぽっと出の学生の意見を尊重された菊さんはちょっと可哀想でしたね。
そして、林田さん再登場です。やはり林田さんはいい人ですね。
レースが始まり、天候は悪化。今どき雷の表現を紫で表すて…こう…なんというか…なかなかに…ダサ…いや!まぁまぁ…まぁ!いいと思います。宝塚市上空をラピュタが通ってんのか?とか思いましたが、まぁいいと思います。
一瞬 雷が落ちた時、馬に直撃したのかと思いヒヤッとしました。 通常ならそんなことはないとわかるのですが、なにしろこんなアニメですので もしかしたらあるかもしれないと身構えてしまいました。そんなことはなくて良かったです。
馬の予後不良について描くのは少し予想外でしたが、ここも競馬を知らない人からすると ? ですよね。 「え、死んだの?なんで?」と戸惑いしかないような…。
何の為に競馬に詳しくないであろうオーナーの娘の未来ちゃんを登場させているのか。絶好の解説チャンスだろうに。
未来ちゃんの功績とすれば、悲壮感を更に出すために雨のなか外に出たことと、阪神競馬場の外観がよく見えるように開けた場所に移動したことでしょうか。
後、未来ちゃん見た目のわりに言動が幼いなと思っていたら12歳なんですね。 だからお菓子とかで釣ろうとしていたのか。
皇さんは度々 責任は私にあります。と毅然な態度ではあるんですが、その割りに駿くんにフォローを入れるとかはしないんですね。
さて次回からの駿くんの動向は気になります。が、このアニメの特徴として、前話のフリを活かしてこない。というのがあるのでどうなるでしょうか。今回の天音くんについても だからどうした感が拭えませんでした。なので、駿くんも次回のAパートで復活してても不思議ではありません。
次回に期待です。{/netabare}
11話視聴しました。
{netabare} 気持ちの整理をつけるため北海道の牧場へと飛んだ駿くん。気落ちする彼に有村君はなにを語るのか。ホースマンが背負う宿命とは…な11話。
皇さんがキスケに手を合わせる有村君にホースマンの宿命を語ります。皆、キスケの死を悲しみながらも仕事をしています。データを見つつ電話する田安さん… 馬を洗ってあげている菊さん…… オークダイヤモンドを撫でながら物憂げな表情の………お前誰やねん…。
駿くんはどうやら北海道の牧場にいるようです。ずいぶんと遠くまで…。
社長の奥さんから2、3日前に急に訪ねてきたと電話があったらしいですが、逆に奥さんは何故、2、3日情報を寝かせたのか謎ですね。 いきなり来た学生をとりあえず働かせるのは道民特有の器の大きさでしょうか。
そして、会いに行くという有村君と逃げたやつはほっとけという久慈さんとの衝突です。
ほっとけという意見に対し、有村君は「あいつは逃げ出すようなやつじゃない!きっと何か訳があるんだ!」 ・・・はぁ?そりゃそうやろ!ずっとその話をしてるんやん!なんのきっかけも無しに飛んだ訳ちゃうやん! 今回こんな感じにとんちんかんなセリフが多いです。
「訳なんか知るか!」とブチギレる久慈さん。そこまでキレる必要ある? そんで、おそらく31歳とかの大人が16歳の子供の胸ぐらを掴むな。
はるばる平戸牧場へとやって来た有村君。 敷地内に無断で入り、柵も飛び越え侵入する始末。お前は学校で何を学んでたんや…。
そんで有村君。駿くんがヘラヘラしてんのは確かに謎やけど、いきなり胸ぐら掴むのはやめましょう。 もしもし、久慈さんですか? あなたの悪い影響が有村君にモロに出てます。
今まで散々 馬の前で怒鳴っている描写がありましたが、今回でやっと注意が入りました。お前は学校で何を学んでたんや…。
奥さんのキャラ設定はなんなんですか?どうしても必要なんですか?
駿くんは不貞腐れてもう帰らないそうです。
いや、帰らないならより一層 連絡しろ。
電話のシーンなんですが、この世界の人はスマホを耳の裏にあてて会話するのが主流なんですか。
夕食時に、奥さんのギャグのせいで馬刺しを食べたみたいになっていましたが、「美味しかった?」という質問に「はい!温かくて心までポカポカになりました。」と答える有村君。 ???こいつは料理を温度で判断してんのか?
味を聞かれて温かいです。て遠回しに口に合わなかったと伝えたいのでしょうか。直後の駿くんの美味しいでしょ!にも無反応ですのでもしかしたらそうなのかもしれません。 もし素で言っているならなかなかに狂気ですね。
旦那さんの心が通じていたならもう一度キスケ会わせてやることができるという意味深な言葉でAパート終了です。
Bパート 会わせてやることができると言って次の日の朝一番にすぐとは、行動が早いですね。
仔馬のモモに草あげて鼻ピクピクで、キスケ…?は、なんかこう…ピンとこないような…そこまで珍しい行動でもないような…。まぁいいでしょう。
どうやら、モモはキスケの弟だそうです。
なんで旦那さんは弟であること黙っていたんでしょうか? なんかドッキリのネタバラシみたいになっていますがいいんですか?
6話の病室のやり返しとばかりに有村君が駿くんを諭します。 このやり取り自体はとてもいいと思いますが、如何せん有村君の競馬に対する想いは全くわからないので惜しいですね。
有村君の言葉で駿くんは復活したようです。
そんでまじでこの夫妻のキャラはなんだったんでしょう?
その後、刻んでの時間飛ばしで実習が終了したようです。
久慈さんの「世話なんてしてねぇ」というセリフ。 この手のセリフで本当に世話をしてないパターンてあるんですね。 最初印象が良くなかった久慈さんが、話数を重ねて出番が増えても印象が悪いままというのはもうむしろお見事ですよね。
天音くんも別れの挨拶をしていますが、これまでもずっと厩舎の人が全然映らないのは何故なんですか?一言だけ喋った人もいないなんて、 実はそんな厩舎は存在していなかった…みたいな怖い話ですか?
皇先生との挨拶ですが、先生が謝っていますが作中で5ヶ月経ってるからなぁとなんだか微妙です。
そして、皐月賞の優勝旗が映る。
??? これもよくよく意図がわかりません。
先ほど、ダービーの謎のチラ見せがありましたが、この時は あれ?皐月賞はどうなってん?とさせて、レースはカットして時間を飛ばし、もう菊花賞の話をして あれ?ダービーはどうなってん?
のところに皐月賞は勝ったらしいという情報。
相変わらず競馬に詳しくない人に優しくないですね。なんでこういうところを適当にするんでしょうね。奥さんにダジャレ言わせてる暇があるならこっちをフォローしようよ。
駿くんの爽やかスマイルで締めましたが、未来ちゃんとのことはどうなったんですか?無かったことですか?
そして、最後のCパート。
校門から建物へ至る道中のちょっとした木陰で同期と教官が無言でこっち見て道を塞いでいるのはなんなんですかww シュール過ぎませんか?w
という訳で今話にて実習パートは終了のようです。 今話に限って言えば、駿くんの顔の作画は良かったなと思います。泣き顔や最後のオークダイヤモンドと別れを済ませて出てくる動きのところなど特にそう思いました。
なんか、口元アップで喋らせる描写気にいってんのか多いな。とは思いましたが概ね良かったなと思います。
実習パート全体を通して言えば 悪くはないんですが、キャラが成長した。というより天音くんも駿くんもマイナスになって元に戻ったという印象です。美浦の子達は結局ノータッチでしたし、栗東にしても霜月ちゃんはちょいちょいチラつかせていましたが、別に何もありませんでした。
こうなると、オークダイヤモンドの話は必要だったのか。と疑問に思ってしまいます。
レース内容もほぼ全カット、駿くんの落ち込みからの復活もキスケがいればそれでよかったわけですし。
キャラの深掘りも展開の面白さも中途半端に終わってしまいました。
尺が足りない問題は、やはり前半のアイドルパートの存在が悔やまれますね。ですが、足りてない割に久慈さんと何にもならない喧嘩をしたり、奥さんにダジャレ言わせたりときっちり無駄なことしてるのでなんとも言えませんね。
さて、残り2話でどうまとめるのか次回に期待です。{/netabare}
12話視聴しました。
{netabare} なんだかここに来て今回の話が一番 ''競馬学校アニメ''していましたね。
各模擬レースによって展開が違い、その時々での騎手たちの思惑や駆け引きが描かれていました。
少々CGがツラいところもありますが、画面に動きが出てきて これまでの話と比べると概ね良かったのではないかと思います。
ただ、視聴し終わった直後の私的な感想としましては、「もっと爽やかに戦えんか?」です。
今回の話では キャンプファイヤーで急にぶちギレた変な奴くらいしか印象がない牧くんに焦点が当たります。
彼のキャラの役目として、何か一つ強味を持っている同期に対して自分は努力して結果を出すしかない。そして最初地味だったものの頭角を現してくるキャラ。というのはアニメ・漫画ではジャンル問わず所謂あるあるですが、その分わかりやすく盛り上がるポイントだと思います。
だが、何故そんなキャラを嫌味な感じにするんだ群青のファンファーレ……。
この作品の悪癖とも言える部分なんですが、キャラの掘り下げをしようとする時に、その手法が基本的に全体をギスギスさせる、衝突させる、キャラを一旦下げる、曇らせる、しか知らないので非常に視聴している側はストレスに感じます。
そしてその割りに深掘りされるわけでもないのでトータルして、何がしたかったのか?みたいなことが多いです。
今回の牧くんも同様です。 なぜ真っ当に努力している彼をちょっと調子づいたイヤな奴にしてしまうのか。 実習で相当しごかれたそうですがなぜその様子を描かないのか。 この模擬レースをクライマックスにしたいなら なおさらトレセン編で各キャラの努力などをしっかり描いておかなくてはいけなかったのではないでしょうか。
前回に続きオークダイヤモンドの話の必要性について疑問をもってしまいます。
そして、この嫌味なキャラに仕立てあげられた牧くんに有村 優という中身スカスカ主人公をぶつけるとまぁなんとも残念な感じになります。
というのも、今回のように複数回同じメンバーで戦うとなると、前回はこうだったからこうしよう、とかあいつはこうするだろうからこうしよう。などの切磋琢磨する様子が魅力だと思います。ですが、今回の牧くんと有村君では切磋琢磨というよりマウントの取り合いをしているだけのように感じました。
有村君は牧くんに対してライバル心や向上心から奮起しているというより、嫌なこと言われて煽られてムカついたから倒してやる!という気持ちが強いように感じました。
最後の第五回模擬レースでの演出についてなんですが、有村君のレース展開が上手くいっているのはいいんですが、 中盤で先団の後ろにつけて「ここで待つ!」シュピーンッ!!とか最終直線で「もう伸びない!」ギュピーンッ!!とか消極的な言葉やマイナスな言葉ではなく、盛り上げたいなら熱い言葉でキメてくれればいいのにとは思いました。
その勝因についても結局、作戦としては初見殺しだったのは思うところはありますが、まぁいいでしょう。
というか、ここまで有村君を見てきて彼に勝ってほしいという気持ちが微塵も湧きませんね。
ずっとセンスがあるのかないのかわかりませんし、めちゃくちゃ努力しているわけでもないし、いやしてるかもしれませんが全部カットされてるし、結局騎手になりたい理由教えてもらえてないし、前にも書きましたが彼に何を期待したらいいかわかりません。
そして、次回は第六回を飛ばして第七回模擬レースへ、と駿くんの騎手にならないフラグを立てて12話は終了しました。
さて次回はいよいよ最終回ですがどうやって締めくくるのか楽しみですね。順当にいけば残りの模擬レースを消化してENDでしょうが、この作品は大胆な時間飛ばしに定評があるのでどうなるのでしょうか。 {/netabare}
13話視聴しました。
{netabare} 1話から不安定な話を積み重ねてきたこの作品ですが、いよいよ最終回です。
公式サイトによるとこの作品は「夢に向かって突き進む少年たちのひりひりと煌めく3年間の物語」だそうです。現時点では実際の内容とのギャップを感じますが、今話にて どうその3年間を締めくくるのでしょうか。
視聴し終えての第一の感想は、「今までやってきたことのツケがちゃんと災いして最後の大掃除に終始てんやわんやとしているな」です。
今までこの作品がほったらかしにしていたこと、足りなかったこと、していなかったことが一斉に降りかかっていて、あれもこれもとしている間に終わってしまいました。
まず、秋樹くんと牧くんのキャッチボールですが、お互いの心情をぶつけ合ういいシーンになりそうなんですが、よくよく会話を聞いてみると本当にびっくりするくらい中身がありません。何度聞いてもなんの意味も生じないので耳からすり抜けていきます。
そもそも作中で3年たって今さら家系の話してるのか?
秋樹くんとの絡みをやりたいなら同期のサラブレッドが揃った美浦のトレセンにてやっておけば良かったのでは?
続いてお墓参りのシーンですが、これは前にも書きましたが今さら有村君の過去、そして社長との関係性についてやっても手遅れです。
見ている側は有村君の両親が亡くなっていることをここで知ることになります。
ですが、何故亡くなってしまったのか、両親と社長の関係性はわからないままです。ここにきて中途半端にその情報は必要でしたでしょうか。
さらに、社長から「あなたの両親はきっと応援しているわ、あなたのお母さんは新しいことに挑戦することが好きだったから」と、こいつはいけしゃあしゃあと何をほざいているのでしょうか?
ゴリゴリに反対して姑息なマネまでしておいて、初めから味方でしたかのような態度で接しているなんて、面の皮が厚いとはまさにこの事ですね。
5話で有村君は「社長は元々俺が何かしようとすると邪魔する人なんだ。」と言っています。社長は有村君がなにかしたいと言うたび、有村君の母がよぎりながら反対していたことになります。もうおぞましいですね。 ヒール側のキャラにも事情があり、そんなに憎めない人だった。というお約束にも失敗してるのは目も当てられませんね。
駿くんは1年半以上ほったらかしにしていた未来ちゃんに会ったそうですが、結局未来ちゃんの姿が映ることはありませんでした。雨の中、泣きじゃくってキレ散らかしたのが最後の姿というのはちょっと可哀想ですね。
ここまでに上げた事は全部もっと前のそれぞれのパートのところで消化しておくべき事柄です。
霜月ちゃんについてもそうですね。彼女は作中で全体通して取材を受けているシーンが多く、注目されていることがわかります。ですが、取材をよく受けている。本当にただそれだけでした。面白くなりそうな要素があっただけに残念です。
彼女に対しての教官も「騎手をやめたら記事が小さくなった」と「いっぱい食べたら満腹になった」くらい当たり前なこと言われてもどうしたいいかわかりません。教官が久慈騎手と同期という設定は必要だったのでしょうか。
宝生くんの再登場はよかったのですが、彼とのパートが思い出したかのような露骨なBLパートに使われてしまったのは残念ですね。
そして、最後の有村君と駿くんのパートとなります。
まぁまずは見ていた皆さんが感じたことでしょうが 改めて言います。 オールマイトか!。
彼の能力は譲渡できるんですね。知りませんでした。
その前に有村君が黒い帽子としか言い様のないシンプル過ぎる帽子を目印だ と言ってくれましたがあれが目印になるならもう何でもいいですね。
それかこの帽子がもっと有村君の私物という印象が強ければ良かったのですが…。
今話で出てきた黒い画面にシャランラーンと「優が使ってよ」や「また一緒に」という書き文字の演出。
このアニメそんな青春真っ盛りみたいなアニメでしたっけ?
そして、ウユニ塩湖で走りながら「これが優が見ていた世界!」その世界私たちも初見です。
これまで殊更に競馬は甘くない、騎手の世界は厳しいとキャラに言わせていたのにここにきて怒涛のファンタジーラッシュ。結局はそういう感じでいくんですね。
最後のレースもあっさりと流し、卒業して有村君のデビュー戦にて、俺たちの戦いはこれからだとなりタイトルドーンで終わりました。
冒頭の海のシーンは何が目的だったんでしょうね。
さて、全13話を終えとりあえずお疲れ様でした。全体の感想はまた後日にしますが、この13話だけ見ると最初にも書いたように、これまでの大掃除が大変だったという感じ、やりたいこと やらなければいけないことに振り回されている印象でした。前回そして第7回模擬レースへ、と煽っておきながらレース内容が戦略も熱さもなくあっさりで、話に区切りをつけるためだけの舞台装置となっていたのは悔やまれます。 {/netabare}
全体を通して
{netabare} 総評するにあたって改めて全13話を見返しましたが、やはりすこぶるつまらないですね、この作品。
レビューのタイトルにも書きましたが、まさにお手本のようなつまらなさ。教科書にしたいくらいです。
私がそう感じた理由は大きく分けて次の3つです。
①主人公造形の悪さ。
②やりたいことの焦点が定まってない。
③この作品の在り方。
まず①主人公造形の悪さ について。
やはりこの作品を語る上で有村 優の存在は欠かせません。
この作品がつまらない理由の半分くらいは彼に起因していると言っても過言ではありません。
物語の最序盤は、いかに主人公に共感して感情移入できるかが大事だと思います。 もっと端的に言うなら、いかに主人公を好きになれるかが大事です。
では、有村君の序盤の立ち振舞いはどうだったか と言うと、およそ考えられる限りの中で最悪です。
第1話でアイドルをやめて騎手になる理由は明かされないまま入学。入学時の同期のコメントを聞いて、自分の行為がメンバーやファンを裏切るわがままだと自覚。 秋樹くんに「気まぐれで来んなや!」と言われても反論できず、もちろん視聴者側も擁護できず、放馬騒動も主体性なく流されるままで終わる。
第2話では、粋がるわりに実力はない。ドキュメンタリー撮影時もファンとかに申し訳なさを1話で自覚していたのに、非協力的。この時点でもう心情に矛盾がある。そのイラつきを同期にぶつけたりもする。 どうすればこんな感じ悪いヤツを好きなれるというのでしょう。
さらに、彼につられて同期も感じ悪い。主人公の障害として設定されているマスコミも感じ悪い。事務所も感じ悪い。と作品全体がギスギス気味に
3話ではさらにそこに、天音君という上手いけど感じ悪いやつがきて、そんな彼と下手で感じ悪い有村君がぶつかるという地獄絵図。
アイドルとして本気で人前に立っていたと言うなら急に辞めたことの補填のドキュメンタリーちゃんとやれ。
この3話までで、有村君の嫌なところは多々あるものの良いところは1つも描写されません。
懸命にひたむきに努力するわけでもなく、元アイドルという経歴に対するスタンスがコロコロと変わり彼の真意はわからないまま不機嫌な様子を見せつけられる。
アイドルだった自分と決別したいなら、いっそ頭を丸坊主にでもして入学すれば良かったのです。
この時点で主人公は感じ悪く、またそれを払拭するほど魅力的でもなく、そんな彼と衝突する側ももれなく感じ悪くなり、視聴していて胸糞悪く話がつまらなくて先が気にならない。と絶望的状況です。 漫画なら打ち切りコース待ったなしという感じ。
すでに3話にして、嫌われる要素しかない有村君ですが彼はこんなもんでは止まりません。4話、5話を経てさらにどうしようもなくなっていきます。
4話でアイドルだった自分を多少肯定的に捉えられるようになりましたが、5話でちょっと上達したことに調子づきアイドルであったことを全否定します。
前話のことはなんだったのか、3話で天音くんに言った「本気で人前に立ってた!」のセリフはなんだったのか。
その後怪我をして入院する6話をやっても彼と事務所との整理はつかず、詰む寸前のテトリスのようになり、どうしようもなくなって電源を引き抜くような形の7話で強制的に有村君について終わらせました。
あまりに無惨としか言い様がありません。8話以降は存在感を消し、最後のまとめの方だけスポットを当て話を締めくくりました。
一体どうすれば彼は主人公たり得たのでしょうか。
・まず第一に有村君の騎手になりたい理由を明確にする。
どんな作品でも主人公の動機付けは大切でしょうが、特にスポーツものであり競馬という珍しい題材を扱っているのにそれがないのは何を考えているのでしょうか?
一応、ホームページには幼い頃から芸能活動をしていて仕事で訪れた競馬場でレースを見て心うたれる。とあります。
ちゃんと設定があるなら描けよ!!
有村君が何歳の頃なのかはわかりませんが、通常、15歳以下の子供が親類の影響なしに生のレースを目にするというのは珍しい事だと思います。 しかもそのレースは有村君にとって、今までの価値観をひっくり返す程のレースでさぞや衝撃的だったのでしょう。
何故、その様子を描かないんだ……。いくらだってドラマになるでしょうよ…。
動機付けがあるからこそ努力に意味が出てきますし、同期や事務所から騎手になることに何やら言われても、視聴者側は彼の事を応援できると思います。
・事務所はある程度初めから味方側で良かったのでは?
この作品を見ているとどうしても「アイドル設定いる?」となってしまいます。彼の元アイドルという設定が競馬学校生活の足を大いに引っ張っていて、この設定のおかげで得られたものよりも失ってしまったものの方が多いからです。
確かにこの作品において彼が元アイドルである必要性は皆無ですが、バッサリ切り捨ててしまうのも忍びありません。
そこで私は上記の案を提唱します。
と言うのも、物語序盤 有村君が乗り越えなくてはいけない障害が多いのです。
まず「競馬学校の授業」
これは初心者の有村君にとっては当然あるものです。これを乗り越えていくのが物語の核でもあります。
次に「同期の目線」
同期からすれば、アイドルをしていた人間が急に騎手になろう だなんてどういうつもりなんだ。というのは至極真っ当だと思います。 これを乗り越えて友人やライバルになれるかどうかも物語の核ですね。
続いて「マスコミ」
急にアイドルを辞めた彼に注目が集まるのもわかります。これからの活躍で見返したいですね。
最後に「事務所」
これがすごく邪魔です。話の本筋からどうやってもはずれますし、ちゃんと折り合いをつけとけよと思います。他の障害とは違い、乗り越えてもプラスになるということがありませんでした。
物語序盤に有村君の味方が誰もいない四面楚歌状態です。
乗り越えるべき物が色々ある中で身内である事務所が一番の敵である必要はあるでしょうか?
アイドルを辞めた代償のドキュメンタリーは、ネガティブな理由ではなく多少前向きに有村君を応援する形であればもっと見やすかったのではないでしょうか。
これなら、授業の解説の聞き役としての田子さんもわざわざ一度好感度を下げることもありませんでした。
社長としてもあのドキュメンタリーは、自分のわがままの責任は取りなさい。 と社長としての威厳を見せつつ、有村君の親代わりとして実は心配だったみたいな風にすれば、いい人演出もできますし、有村君の亡きご両親との関係性の方にも派生させられたのではないでしょうか。
ミスドクのメンバーも急な脱退に当初憤りはありつつも、今は有村君を応援している。を一貫させておけば良かったと思います。
そして最後に「夢に向かって頑張る人に向けて作った歌です。」と有村君を思いだしつつ語るシーンでもあればゲストキャラとしての役割は充分だったのではないでしょうか。
有村君に応援を受けて頑張るという要素があれば多少主人公っぽくなったのではないでしょうか。
②やりたいことの焦点が定まってない
結局この作品は何を描きたかったのでしょう。
競馬の世界 騎手の世界の厳しさを描きたかったのか、夢に向かう少年少女の青春を描きたかったのか。BL的なものをやりたかったのか。
特にこのBL的要素については小手先感が否めません。もちろんこういう表現があるのが悪いという訳ではありません。
友情、信頼、羨望、敵対心などの感情は時に 愛 と表現できるでしょう。この作品はその感情に至るまでのプロセスがなく、非常に表面的なものを見せられます。
なにか色々やろうとしてそのことごとくが不発に終わった印象です。
有村君のアイドル設定も、駿くんの声が聞こえる能力も、有村君と久慈さんの関係も、久慈さんと教官の関係も、霜月ちゃんの活躍も、桜庭くんの親子の確執も、未来ちゃんと駿くんの関係も中途半端に終わりました。
ですがやはり、中でも顕著だったのは8話以降のトレセン実習です。
1~7話までキャラの心情描写メインでやっていましたが、8話にして急ハンドルを切りアクセル全開で話を進めていきます。もちろん悪い意味で です。
この作品は当初、競馬というものに新たな層を取り込もうと色々工夫していました。(それが功を奏したかは別にして) ですがここにきてその層を突き放すように、専門用語のオンパレード。しかもそれを分かりやすくする気も、わからなくても面白くするつもりない。という救いの無さ。 本当に一体なにがしたいのか…。
私がこのトレセン実習で何より解せないのは、オークダイヤモンドの一連の話です。
視聴者のことを置いてきぼりにしておきながら、結局中途半端に終わらせましたし、さらに、この先の展開でここの話は別に必要ではなかったからです。
最終話に向けて模擬レースをやるなら、このトレセン実習での同期の努力や課題についてやるべきでした。
やりたいことの焦点が定まってないので、出てくる展開がすべて場当たり的になってしまいました。
③この作品の在り方
本作「群青のファンファーレ」という作品の存在理由を考えた時に重要になるのは「疾走のファンファーレ」の存在です。
「疾走のファンファーレ」とは2020年の有馬記念の為に制作された、アニメオープニング風の広告です。
キャラクターデザインはほとんど「群青のファンファーレ」と変わりませんが、設定については一部のキャラのみ公開され、多少の差違があります。
公開されていたキャラは、有村君、駿くん、天音くんの3人です。
そして、察しの良い方はもうお分かりでしょうが、設定の変更が多くあったのは有村君です。
まぁまず、3人に共通して変更されたのは年齢と氏名です。年齢は22~23歳で、氏名については名字が多少違いました。
駿くんと天音くんのパーソナルな設定は現行と変わりません。
では有村君はというとまず、ご両親は中央競馬の騎手で、幼いころからサラブレッドと親しみ、素養を培った「騎手のサラブレッド」であり、ストイックで努力家で勉強家らしく、良くも悪くも優等生騎乗だそうです。だいぶ別人ですね。他の2人と比べるとずいぶんと大胆に変更されています。
これらのことをふまえると本作のちょっとした疑問に納得がいきます。
有村君のキャラデザがトップアイドルのセンターだというわりに地味なのは、設定を後から変更したから。や、なぜ天音くんは他の同期に比べて出番が多く、ホームページのキービジュアルにもいるのかは、初期構想のキャラだから。などです。
こうした初期構想に新しく要素を足したり、よくわからない改変を加えたり、逆に残したりして歪に出来上がったのが「群青のファンファーレ」というわけです。
この作品の役割とはなんでしょうか?
元々広告として作られたものを再利用し、JRAの協力を得て、さらに色々な企画を派生させようとしているこの作品の役割とは、競馬の普及活動 ではないかと思います。
しかし、専門用語などの解説はなく、レースもカットが多い。
競馬に今まで触れてこなかった人が、これを見て競馬に興味が出るような作りになっているでしょうか。
実際、ホームページにリンクがある宣伝担当日誌にも、専門用語などが出てくるようなところでは「よく理解できなかったので捕捉です!」や「トレセン編に入って会話を理解するのにも勉強が必要だと感じています…」など
宣伝担当者にこんな切ないことを言わせてあげないでください…。
総評
私はオリジナルアニメーションの魅力の1つは 「キチンと終われること」 だと思っています。決められた尺の中で伝えたいこと表現したいことを厳選しながらつめていき話を締めくくる。この作品はどうだったでしょうか。
これまでの①②③ををふまえて、「群青のファンファーレ」がどんな作品か というと
「主人公に共感も感情移入もできず、やりたいテーマはとっ散らかりことごく不発に終わり、メインターゲットを見失い、最終誰に向けた作品なのかわからなくなった作品。」です。もうほとんど産業廃棄物ですね。
むしろ、面白いものを作ろうとする際にはこれらの反対のことをすればいいので優秀な反面教師として頑張っていただきたいですね。{/netabare}