くにちゃん さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
事実は小説よりも奇なり・・・。
第1シーズンで死んだ筈の89の5人が、第2シーズン当初で全員生存していることが判明した時点で、観るのを止めようかと思ったのですが、とうにか踏みとどまり、今期の最終回でもメンバー5人ともが生存していたことに、またかよと思い興醒めするのでした。
最終回も現実世界の話であれば、感動したんだろうなあとは思うのですが、この描き方だと「所詮架空の話だよな」とやさぐれた感じになってしまいました。少しはウルッとはきましたけどね。
確かに、「3月のライオン」の桐山君が藤井聡太さんぐらいに強ければ、プロ野球を扱った作品で大谷翔平選手や佐々木朗希選手なみに活躍する架空の選手が出てくれば、かなりの確率で駄作になってしまうんだろうなあと思い、タイトルの「事実は小説よりも奇なり」という言葉が思い浮かびました。
原作が未読なので実際どう描かれているか分かりませんが、奇跡を演出するには、もう少し丁寧さが必要だったのかな?と思います。5人が何故死ななかったのか、運が良かった?それぞれが努力した?何か別の要因が絡んだ。そこを描けないのであれば、乱暴な話ですが、何人かは戦死した方が「リアリティ」を感じたかもしれません。
あと、これは事象ではないのですが、第2シーズンの最初で一旦兵役?を解かれた後に全員がそれぞれ戦場に戻ったことについてももう少し内心の説明が欲しかったかなとも思います。普通5人いて全員が同じ結論にいたる可能性ってどの程度なんだろ?「死んでいった仲間に申し訳が立たない」とか「今更普通の生活に戻れない」など色々理由があるとは思いますが、そのあたりももう少し描いてもよかったのかなと思います。