tinzei さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
女上司が主人公から“資料”を採取するシーンを明確に描いて欲しかった
約25分×3話のova。
地球外からの生命体と戦っていた人類は、デヴァダシーと呼ばれるロボを使って敵生命体と戦う。主人公のケイはデヴァダシーを使うスピリッツという組織に入り、アマラという少女と出会う。
1~3話まではケイがスピリッツに入る過去とケイたちがデヴァダシーに乗って戦う現在を交互に描く。
原作は恋愛ゲームだけど、このovaで出てくる女子はアマラ、ナオキ、タカシナだけで、他の女子は少ししか出てこない。原作は知らないけど、デヴァダシーは女の子と乗ってエロい気持ちで動かすロボだから、おそらくスピリッツの学校にいた女子を選んで、それが攻略対象になる話だと思う。
原作はエロゲーではないけど、エロい描写が多い。ただケイとアマラ、ケイとナオキのセックス(?)はちゃんと描いたくせに、タカシナがケイの“資料”を採取するシーンが誤魔化されてたのは残念。
エロだけじゃなくてグロいシーンも多い。そもそもデヴァダシーにしても敵にしても、『エヴァンゲリオン』みたいな生体兵器だから、敵にやられるシーンもエヴァンゲリオンや使徒と同じように、血が噴き出して肉片が飛び散ったりする。
それに敵が放出するナノマシンが人間を溶かすシーンもグロい。ただこれに関しては3話以外明瞭に描かないから、グロいと断言できるのは3話だけ。
『エヴァンゲリオン』に似た匂いを感じるけど途中まではそれなりに楽しめた。ただこのova自体、完結してないから面白かったとは言い難いし、最後ハッピーエンドっぽく終わらせてるけど、ケイとアマラがどうなったのか分からない上にケイの出生の秘密は詳しく明かされないままだから、キリの良いところで終わってはいても中途半端な最後には変わりない。宇宙にある正八面体を倒すとこまでとは言わなくても、せめてケイとアマラの秘密が詳しく明かされる段階までやって欲しかった。
【各話あらすじ】
・1話
現在、地球外から来た生命体に汚染された地球で、ケイはアマラとともにデヴァダシーに乗り敵と戦っていた。
過去、避難地域で暮らすケイはスピリッツのタカシナから勧誘を受け、幼馴染のナオキとともに軽い気持ちで入隊する。
現在、敵と戦ってる最中、ケイは暴走する。
過去、スピリッツの寮に入ったケイは妙な夢を見るようになるが、寮の中で夢に出てきた女の子アマラと出会う。
現在、回収されたケイはアマラの様子を見に行く。それを観ていたナオキは嫉妬し、今度は自分がケイとデヴァダシーに乗ると言う。
過去、ケイとナオキはタカシナに連れられヤマダと出会う。ケイはヤマダからアマラと共にデヴァダシーに乗るように言われる。
・2話
現在、ケイとナオキはデヴァダシーに乗り、敵がいる地区へ向かう。
過去、スピリッツの授業で、デヴァダシーを見つけたのがケイの祖父とヤマダだったこと、敵を送り込んでいるのが太陽と同じ大きさの正八面体ということを知る。しかしケイは祖父たちと映っていたアマラのような少女が気になる。
過去、ケイたちも含め徐々に皆がおかしくなっていき、ケイはナオキを未遂とはいえ襲ってしまう。タカシナはケイを呼び出し、資料の回収も含めた行為をする。
過去、ヤマダたちはその資料を調べて、ケイがデヴァダシーに乗る適性があることを知る。
現在、ケイとナオキは敵と接触する。最初はまた暴走したケイが圧倒していたが、何かの拍子に動きを止めてしまい敵にやられそうになる。
現在、だが今度は無心になり敵を倒す。回収されたケイはアマラのもとに行き、体を重ねる。
・3話(全て現在)
ナオキはそれを観てしまい、スピリッツを辞めることにする。
デヴァダシーの海外派遣が決まり、ケイとアマラはデヴァダシーを起動しようとするが、デヴァダシーが暴走を始め、ナノマシンを出してしまう。
実は先の戦いで、ブービートラップを仕掛けられていた。
するとナノマシンの養分を使ってデヴァダシーから謎の光が現れ、施設の侵食を始める。更に逃げ遅れていたナオキがそれに取り込まれてしまう。
ヤマダたちは施設の爆破を決定。施設は大爆発を起こし、外に逃げた人間と地下深くにいたヤマダ達以外は死ぬ。
だがデヴァダシーは自分でバリアを張り無事だった。しかし直後、デヴァダシーから生まれた敵が現れる。
その敵にナオキが取り込まれており、ケイは必死に助けようとする。その過程で、ナオキとは別に自分と似た存在が取り込まれているのに気づく。
アマラはそこでケイが作られた存在であることを話す。
動揺するケイだったが、自分と似た存在を倒し、ナオキ救出に成功する。
しばらくして、デヴァダシーは壊れ海外派遣の話は無くなり、ナオキは未だ治療中ではあったが無事だった。