ラルフローレン さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
京アニらしい作品
Netflixで配信されたので視聴。TV本編も視聴済み。
ストーリーは他の方も書いているので詳細は省きますが、お涙頂戴物と、死んだはずの想い人が出てきて再会してハッピーエンドという、劇場版と銘打って期待していただけに、少し安直なストーリーで残念でした。
個人的に、登場人物が亡くなって涙を誘うのは、TV本編でも何回かやっているので、少しくどいと感じました。あとギルベルト。一応未帰還兵扱いでしたが、どうやってあの砲撃で生き残れたんでしょうか。私はNetflixでは字幕をオンにしており、字幕は台詞の前に喋っている人物の名前が表記されます。ギルベルトみたいな男性が出てきた時、ソックリさんだよなと思っていると、男性が喋った瞬間、字幕に(ギルベルト)と表記されたので、あぁと苦笑いしました。
そんなギルベルトの心から愛しているの意味が明らかになる訳ですが、私は家族に向けられるような意味合いだと思っていました。ところが終盤でまさかの恋人として愛している意味だと判明し、こんな歳の離れた女の子に対して変態だろと薄ら寒くなりました。
また、劇中に流れるTV本編のEDテーマ。これを聴くと不倫した某声優が思い起こされ、お前が純愛を説くのかとツッコミたくなります。
ここまで、マイナスばかり述べてきましたが、良い点はやはり作画。京アニらしい丁寧で繊細なタッチは素晴らしいの一言。また、ヴァイオレットの声優の演技力。物凄く引き込まれ、嗚咽するシーン等は観ているこちらも涙を流しそうになりました。あとは本作とTV本編の母から娘に50年間誕生日に手紙が届くエピソードがリンクしていたこと。私はこのエピソードが好きだったので、そこもプラスポイントです。
総合的にヴァイオレットエヴァーガーデンは良作品です。話していると素直な気持ちが言えないけど、手紙なら正直な気持ちを伝えられる。手紙の良さを改めて知らされる感度できる作品だと思います。